9月に入って二回目の稽古では、鳴物の監修をしてくださっている田中長十郎先生が、歌舞伎座出演前の時間を使って、稽古場にいらしてくださいました。
この日の稽古は、全員太鼓の稽古です。
夏の第三回松尾塾伝統芸能公演で太鼓を担当しなかった塾生にとっては、久々の太鼓の稽古となりました。

長十郎先生が見守る中、清穂先生の指導の元、塾生全員で太鼓を打ちます。
久々の太鼓に、先生に付いていけず、つまずく塾生もいました。
途中で、長十郎先生が、バチを持って太鼓の前に座り、「皆ちゃんと見ててね」と、実際に太鼓を打ち、手本を見せてくださいました。
一人一人の太鼓の打ち方を観てくださり、「君はもっとしっかり、綺麗な姿勢で打ってごらん」「君は、もっと力を入れずに柔らかく打ってみなさい」とご指導していただきました。

ピシッとした空気の中でも、和やかな稽古となりました。
長十郎先生に直接、稽古をつけていただける貴重な時間が、塾生の成長に繋がることを願います。