「松尾塾子供歌舞伎」は、元歌舞伎役者で当時大阪新歌舞伎座の社長であった故松尾波儔江が、芸で受けた恩恵を現代の子供たちに歌舞伎を教えることで社会に還元しようと志し昭和63年に開塾した非営利教室です。平成27年の閉塾まで二代目塾長松尾昌出子が引継ぎ、関西在住3歳~14歳の一般家庭の子供たちを愛情深く育てました。
月謝、公演にかかる費用を塾生に負担させることなく、閉塾までの28年間活動を続け、100名を越える子供たちが、歌舞伎を通して「日本人の心」を育み巣立ちました。
ロサンゼルスやクアラルンプール公演で子供レベルの文化交流を果たし、東京国立劇場や大阪国立文楽劇場で毎夏公演を実施する他、全国子供歌舞伎フェスティバルin小松にも5回参加するなど幅広い実績を残しました。
一流講師陣の指導を受け、大歌舞伎と変わらぬ一流スタッフの支えにより、子供が演じる可愛さだけに留まることなく品格高い本物の歌舞伎を目指した公演、また、礼儀作法、人間関係を構築する学びの場として教育的観点からも高い評価を受け、テレビ番組や新聞で多数取り上げられました。
その後、2015年8月に松尾塾子供歌舞伎は閉塾しましたが、新たな育成事業として「松尾塾伝統芸能」を開塾しました。
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