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三連休も稽古!

たくさんのお申し込みをいただき、8月2日の狂言の公演は満席となりました。
松尾塾一同感謝申し上げます。本当に嬉しく存じます。
たくさんの方がいらしていただけるとのことで、身の引き締まる思いでございます。

世の中は3連休の中、松尾塾の稽古は3日間みっちり行われました。
1日目は狂言、2日目は長唄、鳴物、3日目は日本舞踊でした。
そんなハードなスケジュールの中、7月は塾長のお誕生日があるということで、塾生からお祝いサプライズがありました。
6月から、塾長がいない時間に塾生と保護者だけでコッソリお三味線と唄の練習をしていました。この夏の公演で披露する日本舞踊の「越後獅子」の長唄とバースデーソングを披露してくれました。
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突然の演奏とたくさんの風船、素敵なお花と色紙のプレゼントでサプライズは大成功。
日頃から塾生をはじめ松尾塾のことで頭も心もいっぱいの塾長ですが、「こんな盛大なお誕生日は人生ではじめて!!」と大喜びでした。塾生、保護者の方々から塾長も公演に向けてのパワーをいただけたのではないでしょうか。
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控室でその様子を聞いていた長唄の塚原先生も、塾生だけで「越後獅子」の長唄を弾けるようになったことに驚かれていました。塚原先生から「自分たちだけで、越後獅子が弾けるようになるなんて素晴らしいですね。これだけ自分たちだけで出来るということは、先生がお稽古をつけている曲はもっと上手にできるということだよね」とのお言葉に塾生は苦笑い。

お稽古が始まると、そんな楽しい時間は一切引きずらす真剣に稽古に励みます。
本番間近ということもあり連休二日目は長唄と鳴物の合同お稽古の時間が設けられました。
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8月11日の公演の最後の演目「五郎時致」は塾生全員が長唄と鳴物を担当して出演します。
まだまだ不安だらけですが、本番と同じようにん並び、長唄と鳴物の先生のご指導のもと、貴重な1時間の稽古となりました。
また、鳴物では舞台本番で打った時と同じ感覚を体得するために、本番と同じように大皮は打つ直前まで温めて稽古に励みました。
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太鼓を激しく打ち続けて大きな声をだしていると、徐々に左腕が弱くなりブレてしまいます。出来なかったら終わらない稽古についていく塾生の強い心を感じる稽古となりました。
また、3日目は4時間続けて日本舞踊の稽古。
この日は、実際に本番で使う小道具を持ち、「藤娘」は裾引きの振袖、「越後獅子」は晒(さらし)を持って本番を意識した稽古を行いました。
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思いのほか、藤の枝が重く上手く扱えない中、重い裾引きの振袖と帯を身に着けて稽古をしていくうちに、中には少し具合が悪くなる塾生もいました。
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また、「越後獅子」の晒(さらし)と履きなれない草履を履いてのお稽古は、いつもと同じようにはいかずに体力を使う時間となりました。
このように、本番直前の稽古は、塾生が少しでも本番をイメージできるように松竹衣裳さん松竹小道具さんが、様々なものを送ってくださいます。
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慣れない子どもたちが舞台に立つことは本当に大変なことです。支えてくださる先生方、スタッフさんの愛情を感じます。
この稽古時間が、立派な舞台を作る糧になることと信じています。