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平成30年度助成金交付

今藤政太郎作品演奏会<伝統芸能活動分野>

「今藤政太郎作品演奏会」は、長唄三味線演奏家・今藤政太郎氏が演奏活動から引退し、自らの音楽活動の第2ステージとして始めた演奏会です。演奏会では、政太郎氏を座長に、研究者・識者・演奏家が集まり、伝統とされているものや古典作品の作られ方を研究し、それを基に詞章のみ残る江戸期の長唄曲を復元し発表する 「復曲プロジェクト」の成果である作品の発表を行っています。また、政太郎氏の創作曲を上演し、それを通して作品の作り方、読取り方、表現法などを次世代に示し邦楽界における創作力の発展を目指しています。流儀を越えて演奏・創作を中堅から若手演奏家に託し、先人から受継ぎ深めた創作の精神や取り組み方を伝承することは、長く第一線で活動した政太郎氏しかできない伝承活動です。2019年の作品演奏会は第5回をむかえます。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は
2019年12月に開催する「第5回 今藤政太郎作品演奏会」会場費用・印刷費用に充当されます。
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第3回今藤政太郎作品演奏会より「死者の書」

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今藤政太郎

邦楽ぐるーぷ翔の会<伝統芸能活動分野>

「邦楽ぐるーぷ 翔の会」は、山田流箏曲の本質的な存在価値を求める演奏家がそれぞれのジャンルやキャリアの差を越え、志一つに集い活動しています。2019年は、2部構成の公演を行います。第1部は、中学・高校・大学の邦楽サークルによる演目の他に、出演サークルと翔の会同人との合同曲も演奏します。プロとアマチュアが指導者と生徒ではなく同じ出演仲間として時間を共有し、1つの曲を作り上げるという共同作業を通して、山田流箏曲の伝統の継続と発展を若い世代に繋げます。そして、第2部は会員による山田流箏曲の古典曲を中心に演奏し、山田流箏曲の立ち位置の確立と存在価値を高めることを目指します。次世代に生き生きとした形で継承したいという熱い思いの演奏家が集う公演です。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は
2019年12月に開催する「邦楽ぐるーぷ翔の会2019」演奏者出演料に充当されます。
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2-翔の会

ゆいまわる公演<伝統芸能活動分野>

「沖縄新進芸能家協会」は伝統芸能選考会における琉球古典舞踊と琉球古典音楽(三線・箏曲・笛・胡弓・太鼓)の新人賞からグランプリ受賞者で構成された琉球古典芸能の未来を担う新進芸能家の団体です。2018年に沖縄石垣島において琉球芸能の認知度向上と発展を目的として「第1回ゆいまわる公演」を行い、2019年6月に沖縄本島を離れ東京の地にて第2回を開催します。全国各地で研鑚を続ける協会員が集まり、琉球舞踊や組踊、琉球古典音楽に琉球箏曲など、琉球古典芸能の多種多様なジャンルを披露します。お客様と演者、芸能を通して人や地域を結ぶという「ゆい」に協会員のいる地域などを「まわる」という意味と、相互協力の意味である「ゆいまーる」をかけた「ゆいまわる公演」です。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は
2019年6月に開催する「第2回ゆいまわる東京公演」会場費用・舞台費用に充当されます。
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和楽の美<伝統芸能活動分野>

「和楽の美」は、東京藝術大学音楽学部邦楽科が 2015 年よりシリーズ展開している公演です。邦楽科各専攻がジャンルの壁を越え、洋楽器も加わり演奏される音楽と、美術学部の教員・学生がデザインする舞台空間が一体となる藝大ならではの総合舞台芸術です。2020 年に開催される「東京オリンピック& パラリンピック」に向け、「世界の平和と芸術」をテーマに毎年五輪の各色をイメージカラーとして「日本音楽の歴史をたどる」シリーズを展開しており、2019年はこのシリーズのラストとなります。集大成とすべく、日本の伝統芸能の魅力を世界へ発信する舞台を企画しています。2020年の東京オリンピックに向けて、各国大使館を通じ海外へこの公演を発信し日本独自の文化と技術を結集し「日本の美」を活かした 公演を創造しています。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は
2019年9月に開催する「和楽の美」衣裳費用・小道具費用・かつら費用の一部に充当されます。
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東京藝術大学音楽学部

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東京藝術大学音楽学部


桜つつじ<地域の芸能振興分野>

「桜つつじ」は、福島県いわき市を代表する伝統芸能のひとつ「じゃんがら念仏踊り」を継承している女性20名の活動団体です。「じゃんがら念仏踊り」は、いわき市の無形民俗文化財に指定されており、太鼓と鉦をならしながら念仏を唱える独特の踊りです。
「桜つつじ」の活動は、福祉施設で高齢者に癒しの空間を演出するボランティアから、大会や祭りへの出場を通じ、地域の伝統芸能を披露することで「じゃんがら念仏踊り」の継承をしています。加えて、2011年東日本大震災の福島被災地支援活動も行っています。純粋に「じゃんがら念仏踊り」を通して地域に貢献したい、地域の活性化の一役を担いたい、との想いで集まった、将来を担う若手女性を中心に活動しています。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は道具メンテナンス費用に充当されます。
5-桜つつじ1

5-桜つつじ2

べにの会<地域の芸能振興分野>

「べにの会」は、伝統芸能の表舞台で活躍する舞踊家、演奏家を始め、衣裳、大道具など裏方に携わる女性の活躍の場を広げることを目的に設立された一般社団法人関西女流伝統芸能振興会の活動の一つです。この法人は、「麻の葉サロン」と称して、邦楽演奏者、衣裳方などを講師に招き、実際に楽器に触れる、舞台衣裳を着るなど、伝統芸能を身近に感じられる工夫を凝らした体験型のワークショップを地元関西で定期的に行ってきました。また、歌舞伎・邦楽演奏・舞踊を披露する「ましろ会」公演を行い伝統芸能の普及にも努めています。2019年5月には、現代演劇の女優が歌舞伎を口語訳で演じる舞台を企画し「麻の葉サロン」のワークショップと合わせ、伝統芸能だけではアプローチが難しい層に響く公演を「べにの会」として行います。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は
2019年に開催する「べにの会」大道具費用・運送費用・音響設備費用 等に充当されます。
6-べにの会_ましろ会第二部ワークショップ

6-(小加工)べにの会_べにの会打合せDSC_2450

狂言このあたり乃会<教育助成金>

「狂言このあたり乃会」は、万作の会所属の岡聡史氏、中村修一氏、内藤連氏、飯田豪氏、4名による狂言公演です。2018年に第1回公演を行い、2019年は続く第2回公演を開催します。公演の特徴は、シテ(主役)を勤める機会の少ない若手狂言師がシテを勤め、先輩狂言師にアド(相手役)をお願いし、若手の研鑚の場とします。また、上演前には、若手能楽研究者による「解説」を行い、お客様に分かりやすく、そしてより深く狂言に親しんでもらいます。この活動は、狂言師の育成とともに、初めて鑑賞するお客様に狂言の世界の門扉を開き、狂言の面白さ、豊かさに触れていただくのためのきっかけとなり、演者と鑑賞者、両者に対し「狂言の普及」を目指しています。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は
2019年8月に開催する「第2回狂言このあたり乃会」舞台使用料・監修料・解説原稿料 等に充当されます。
7-(小)狂言このあたりの会様・末広かり044
撮影:新宮夕海

7-(小)狂言このあたり乃会様・隠狸080
撮影:新宮夕海