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小舞「貝尽し」「風車」

梅雨入り間近の6月となり、夏の公演がだんだんと近づいてきたと実感して参りました。
稽古も一連の動きや、台詞が身についてきたので、細かな部分を先生方に指導頂いています。

今回ご紹介させて頂くのは、『小舞』です。
第5回公演では「貝尽し」「風車」を舞います。
小舞とは狂言の舞のことで、小謡に合わせて舞う短い舞の事を言います。

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「貝尽し」は、能「玉井(たまのい)」の替間(かえあい)(間狂言の特殊演出)で、海の都の豊玉姫と結婚した彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の門出を大勢の貝の精が祝福する酒宴で栄螺(さざえ)の精が舞うものを小舞として取り上げたものです。
詞章に出てくる貝の種類はなんと9種類!
華やかな酒宴の様子を描く、まさに「貝尽し」です。

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「風車」は「いたいけしたる物」、つまり小さくて可愛らしい物を並べて謡った小舞謡です。
風車や起上り小法師や振り鼓(でんでん太鼓)などの子供のおもちゃから、紐結び、ヤマガラや子犬などを並べます。
手鞠を打ったり弓を引いたりといった謡に合わせた振りが多く、短いながらも見どころの多い楽しい曲となっています。

地謡は新塾生1名を入れた4名で謡います。
地謡も稽古を重ねるにつれ大きな声で謡い、小舞を舞っている塾生を支えています。
本番まで、さらに結束を強めた姿をお見せできるよう稽古を積んでもらいたいです。