ソメイヨシノは葉桜となりましたが、八重桜は枝からこぼれんばかりの満開です。
狂言・日本舞踊・鳴物のお稽古がありましたが、日本舞踊でお稽古をした「要返し」をご紹介しましょう。
今まで塾生たちは、ご挨拶をはじめ、立ち方、座り方などの基本。1月までお稽古していた「菊づくし」では首のふり方、扇子の扱い方、おすべりなど多くのことを学びました。
さて、今日は久し振りの花柳輔太朗先生のお稽古です。今、お稽古をしている「元禄花見踊り」は、塾生たちに合せて輔太朗先生が振付をしてくださったものです。この2か月、花柳輔瑞佳先生、花柳美輝風先生にご指導いただいてきた成果を輔太朗先生に見ていただきます。
「大分踊れるようになったね」と輔太朗先生からは優しいお言葉をいただきましたが、まだまだです。左右の足を間違う子、自分に自信がなく周りをキョロキョロしながら踊る子。課題は山積みです。
そのような中、新しい扇子の使い方のお稽古をしました。
「要返し」です。
まず、中指・薬指・小指を扇子の骨の上にだし、要の部分を人差し指と中指で挟み回転させます。扇子を返す時も人差し指と中指で要を挟み回転させます。目で動きを追うと、くるくる回転する扇子に目が回ってしまいそうです。
輔太朗先生がなさる要返しは、ひらひらと扇子が舞うようで動きとても綺麗です。
塾生たちも指を確認しながら必死で「要返し」に挑戦です。回す時に扇子を落としてしまう子、動きが止まってしまう子と色々ですが、さすが学年が高い塾生は上手にまわしました。早速「要返し」が入った振付の稽古です。首・足など他の所作も入ると難しいのですが、輔太朗先生から「そう。出来ているよ」とにこやかにお褒めの言葉をいただきました。
半年間、積み重ねてきた稽古で着実に塾生の習得力は上がってきています。
8月の公演で美しい所作をご披露できるよう、塾生たちの奮闘が続きます。