稽古場に集まる塾生の服装が、つい先日まで半袖だったのがコートをはおる気候になりました。急な寒さに風邪をひいた方もいらっしゃることでしょう。
松尾塾伝統芸能の塾生は少々の体調不良では休めません。先生方が皆、毎回熱意を込めてご指導くださっていますので、風邪をひいた塾生はマスクを着用するなどしてお稽古に望んでいます。今のところ、一人も弱音を吐かず毎週真剣に頑張っていますね!
さて、今回狂言の内藤先生からはお稽古で使う扇について教えていただきました。
狂言の小謡を謡う時には地面に置いていた扇を構えます。その時、扇の先が地面につくように構えるのですが、扇の要に近いところを持つと良いそうです。その際に空いている左手は指を揃えて膝の上におきます。謡い終えたら、扇は地面に戻します。少し気を抜けば膝の上の左手の指が開いてしまうので気をつけたいですね。
稽古時間の最後では、「蟹山伏」に出てくる蟹になってみました。指をL字にして、ちょきちょき。蟹になりきりました!
鳴物の藤舎朱音先生からは、2時間続きの稽古だったので小鼓の他に締太鼓のご指導も受けました。久しぶりにバチを手にした塾生は嬉しくてバチ同士を打ちつけてしまい、「締太鼓のバチは桧が素材で柔らかいので、大切にします」とご指導を受けてしまいました。
打てばポンと音の出る太鼓ですが、「バチの構えが太鼓の幅から出ない」、「楽器から少し遠いかなというくらいの距離に座りましょう」、「バチを握るときは小指と薬指の2本でしっかり握り、あとの3本の指は添える感じで」・・・と、細かく丁寧なご指導をいただきました。
冬も本番です。体調管理をしっかりして来週も頑張りましょう!