11月に入り、日本舞踊では来年の8月公演に向けての稽古が始まりました。
塾生たちは9月10月の2か月間、初めての男踊り「雨の五郎」の稽古に励みました。慣れない男踊りに始めは戸惑いながらも稽古に励み、2か月たった今では塾生たちも自信に溢れて、のびのびと踊り上げることが出来るようになりました。
来年の8月公演の演目が「藤娘」「越後獅子」に決まり、この日は早速「藤娘」の稽古となりました。「藤娘」は藤の妖精の綺麗で華やかな演目です。一般的にも人気があり、松尾塾の中でも自分が知っている演目を踊ることに胸を弾ませている塾生もいます。
この2か月で男踊りに慣れてしまったせいか、久々の女踊りが豪快な踊りになってしまい、女踊りの基本を一つ一つ振り返る稽古となりました。美しく淑やかで、気品ある藤娘を目指します。
また、4時間目は自主稽古の時間が設けられました。松尾塾では、狂言・日本舞踊・鳴物・長唄の稽古が行われています。塾生の年齢や、体の大きさ、向き不向きで成長のスピードも異なります。塾生それぞれが稽古したい科目を選びグループに分かれて自主稽古をしました。不得意なものや、先生方からご指摘いただいている細かいことを塾生同士で確認し合い、助け合い、自分だけではなく共に成長していくことを意識する時間となりました。