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松尾塾の稽古も、今年もあと残すところ3か月となりました。2017年が始まる時に、塾生それぞれ心の中で稽古に対する目標を立てたはずです。あと3か月で1年前に描いた自分に成長できるように、集中して毎回の稽古を進められています。
この日の稽古は、自宅での復習の成果が大きく見られ、先週よりも塾生全体の稽古のクオリティが上がってきたように感じられました。
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9月から狂言では「七つ子」の小舞を稽古し狂言の基本的な型を学びました。今月からは新しい謡「福の神」の稽古も小舞と平行してはじまりました。本来は狂言「福の神」の中で謡われますが、お目出たい内容なので結婚式などの祝い事でよく謡われるものです。
毎年神社に参詣する二人の男が、神社にお参りに行くと、福の神が現れ「朝早く起き、人に慈悲の心を持ち、来客は歓迎し、夫婦の間では腹を立てず、その上福の神に沢山酒を供えてくれえるのなら、幸福にしてやらねばなぁ」と謡って高らかと笑います。
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今まで稽古してきた謡とは少し違うリズムに、はじめは声も小さく戸惑っていた塾生も、
中村先生から「福の神」の説明を受け、笑いの稽古をするとぐっと声も出てきました。「単調にならないように調子をあげて。」「ここは少し押して。」と細かくご指導いただき、自分がわかりやすいように、先生のおっしゃったことをメモに取るなど、積極的に学ぶ姿勢が見られました。潜んでいた謡も明るく祝言らしくなってきました。「ウァーハハハハ」笑う門には福来たるですね。