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自信を持つ

 

8月9日の公演まであと十日となりました。当日まで補講や鳴物長唄の合同稽古、つぼ合わせなど先生方にご指導していただく機会が多くあります。

今週は29日土曜日、30日日曜日の2日間にわたり、日本舞踊、鳴物に集中した稽古となりました。日本舞踊は『元禄花見踊』を、鳴物・長唄は合同で『雛鶴三番叟』『潮来』『末広狩』を通しで何度も行い、所作や振りについても細やかに指導していただきました。

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ここ数日は特に稽古の内容も濃く、先生方も塾生達、保護者も共に緊張感が増してきました。塾生の中には焦りの表情を浮かべる者も多くなり、稽古中に不安気な様子を見せることもあります。そんな塾生達に29日の補講終了時、藤舎千穂先生が「今日はたくさんのことを学び頭の中が混乱しているはずです。けれど、一晩眠ると今日の学びが整理されるように人間の脳はできているそうです。だから大丈夫。」と声をかけてくださいました。翌日の合同稽古では、指導していただいた部分を意識してしっかりと演奏し、所作も美しくすることができていました。

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日本舞踊では花柳輔太朗先生、花柳輔瑞佳先生から最後の振り付けでは体の向きと扇子の持ち方について気を付けて、お客様に美しい姿勢で顔をしっかりとお見せできるようにと指導していただきました。当日日本舞踊の最後に表情も美しくお見せできるように塾生たちは残りの稽古にも励みます。

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先生方から多くのご指導をいただき、学びを深め、芸を磨いてきました。だからこそ塾生たちは自分たちの力不足な部分にも気づき、自信のない姿を見せています。そんな塾生達を見て、藤舎千穂先生は「自信のある態度で演奏をしなさい。誰かが緊張して失敗をしても全員動じずに演奏をつづけることで支えてあげましょう。みんなで演奏は作り上げるものです。」と繰り返し大切な心掛けについてお話して下さいました。

自信をつけるには努力を重ねるしかありません。弱い心が出てきた時こそ、自分の力で進み続ける強さをこの公演でつけることができるはずです。あと10日どう過ごすか、公演までの楽しみでもあります。