10連休というGWの中、松尾塾伝統芸能は5月5日6日に開催された「第21回日本こども歌舞伎まつりin小松」に出演させていただきました。
ご披露させていただいた「越後獅子」に出演する塾生5人はGW中ほとんどお休みなく稽古場に通っていました。
昨年の8月公演でご披露した「越後獅子」。一度舞台でご披露した分、同じクオリティで小松の舞台に立たせていただく訳にはいかないと、塾長はじめ先生方の熱も入り、塾生も連日の稽古に本気で向き合って参りました。
初めての地方公演、初めての飛行機、初めての2日連続公演、初めての会場。
塾生にとって、初めてのことだらけの2日間。
まずは「第21回日本こども歌舞伎まつりin小松」に出演される中村虎之助さん、司会の葛西聖司さん、地方さんへのご挨拶周りからはじまり、他に出演されたこども達へのご挨拶。小松市長さんから楽屋見舞と激励のお言葉をいただきました。
いままで、塾生が経験してきた、自分たちだけの公演とは異なり、松尾塾以外に出演された方や、年齢の近いこども達の活躍に良い刺激を受けたのではないでしょうか。
毎年、松尾塾伝統芸能公演が開催される「日本橋公会堂」の舞台より遥かに広く、花道も長い立派な「石川県こまつ藝術劇場うらら」にて、まずは場当たりから始まり、続いて舞台稽古を行いました。
花柳輔太朗先生、輔瑞佳先生、美輝風先生に立ち位置、舞台に出るタイミングを入念にご指導していただきました。
楽屋に戻ると不安も緊張もみせず、大騒ぎではしゃぎ、塾長やお母さん達に注意されていた塾生たち。
その様子をみていると「この子たちは本当にわかってるのかなぁ」と正直、不安でいっぱいの本番前でした。
いざ本番、笛の音とお三味線の音が研ぎ澄まされた劇場で響き幕が開きました。
自信に満ち溢れた5人が舞台に立った瞬間、目頭が熱くなりました。
今まで真剣に向き合ってきた稽古の成果、そして本番前に先生方から指導していただいた立ち位置も完璧に、5人の精一杯の踊りをご披露出来たように感じます。
本番直後は、舞台上で葛西聖司さんからインタビューがありました。
インタビューでは松尾塾の稽古で励んでいる、狂言について尋ねられ、堂々と狂言の台詞を皆様にご披露させていただきました。
出演しない松尾塾の塾生も応援に駆けつけて、大きな励みになったことでしょう。
そんな、素晴らしい機会をくださった小松市、塾生と同じ気持ちで同じ視線で小松まで走り続けてくださった先生方、子供たちに合わせて演奏してくださった長唄、お囃子の先生方、
そして松尾塾が小松に出演させていただくことが決まった時から小松に向けて協力してくださったスタッフの方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。
またいつか、このような素晴らしい舞台に立たせていただけるように、これからも松尾塾伝統芸能は成長して参ります。