珍しくこの日は塾長不在の稽古日でした。塾長先生に来週、胸を張ってこの日の学びをお話できることを目標に稽古が始まりました。
松尾塾では、楽器を出したり組み立てること、浴衣や袴を着ること、稽古場の掃除、毛氈の出し入れ、メンテナンスなど塾生が自分たちで行います。
物を大切に扱うことや、一つ一つの些細なことへの感謝の気持ちを忘れずに稽古以外の時間も過ごしています。

長唄では塾生の成長にバラつきがあり、しばらくの間グループに分かれて、それぞれの課題曲を稽古していましたが、この日から全員足並みを揃えて「松の緑」の稽古が始まりました。

身体が小さく、弦を押さえる指が届かない塾生などには、大きい子がサポートをしながら稽古に励みました。

塾生は自宅で予習復習をしてきますが、稽古中に手が止まってしまう塾生もいます。
山内先生から「予習復習をする際に、楽譜にあるハジキやスクイ、数字など、何がわからないのかを明確にするように」とご指導いただきました。
わからないことを曖昧にしたまま稽古を続けずに、その時その時に解決をしていくことで次への成長へ繋がります。
全員で「松の緑」を弾き上げる日がくることが楽しみです。