ついに、松尾塾伝統芸能の集大成「第三回松尾塾伝統芸能公演」まで、一週間を切りました。
例年にくらべて、公演日が一週間遅い分、塾生は夏休み中も稽古の日々が続いています。
最後の追い込みのこの時期は、長唄・鳴物の合同稽古の時間が設けられます。
長唄では東音塚原先生、東音布施田先生、鳴物では藤舎千穂先生、藤舎清穂先生が揃ってお稽古をつけてくださいました。
本年、「雛鶴三番叟」「鞍馬山」で長唄・鳴物を塾生が担当します。
「雛鶴三番叟」では三期生も入れて塾生全員での合奏。
「鞍馬山」では小学6年生の塾生が立三味線を担当し、三味線を触って3年とは思えない演奏をご披露させていただきます。
先生方が、長唄と鳴物の意気の合わせ方を、繰り返しご指導くださいました。
最後に本番で使う、「鼓」「大鼓」「太鼓」を藤舎千穂先生が、良い音が出るように締め直してくださいました。
邦楽演奏本番で塾生は、紋付を身に付けて演奏します。自分で着た着物を綺麗に畳めるように、上級生の塾生が中心となって、着物を畳む練習もしています。お客様に心地よい音色をお届けできるように、ここからは焦る気持ちを落ち着け本番を迎えます。
また、日本舞踊では昨年の「越後獅子」に続き、「晒三番叟」で晒を振ります。
なるべく本番をイメージしやすい様に、稽古場より広いホールでの稽古が設けられました。
振りは完璧に身についている塾生。広い舞台を目一杯使って踊ることには、まだ慣れていないため、立ち位置の感覚がなかなかつかめません。
舞台での立ち位置を意識しながら、踊ることが課題となっています。
通常稽古は最後を迎え、あとは先生方の演奏と合わせる「総浚い」。
本番前日の舞台でのリハーサル「舞台稽古」。そして本番を迎えます。
昨年は本番一週間前から、緊張のあまり体調を崩す塾生もいましたが、今年は体調に不安もなく、塾生の精神も成長していることが感じられます。
本番まであと少し。心と体を整えて塾生の精一杯をご披露させていただきます。