8月17日「第三回松尾塾伝統芸能公演」を無事に終える事ができました。
今年は、松尾塾の公演以外での活動も盛んな中、塾生は１年間この日のために稽古を欠かさずに過ごして参りました。3回目の公演ということもあり、先生方のご指導も一層熱が入り、その厳しくも温かい稽古の成果をご披露することができました。
また、大阪、京都からいらしていただいている「衣裳」さん「化粧」さん「小道具」さん「床山」さん「松尾塾子供歌舞伎卒塾生保護者」、そしていつも松尾塾伝統芸能を応援してくださっている多くの方の支えがあって成り立っていることを、改めて感じる公演となりました。

本番前の数日間は演奏の先生方と合わせる「総浚い」舞台でのリハーサル「舞台稽古」そして本番当日と緊張感ある三日間となりました。
総浚いでは、稽古場よりも広いホールで、先生方の演奏と意気を合わせての稽古。
日本舞踊では、塾生のタイミングや踊りに合わせて先生方が演奏してくださいます。
また、邦楽では塾生の演奏が崩れてしまう度に何度もくり返し同じ箇所を演奏してくださり、気が付けば5時間の総浚い稽古となりました。

翌日の舞台稽古では本番用の衣裳とかつらを初めて身に付けた塾生。昨年よりも重い衣裳と沢山のかんざしや、烏帽子が乗ったかつらの重さに、ぐったりした様子でした。
実際に舞台稽古が始まると、その重さを感じさせず、しっかり踊り抜くことが出来、一安心。

化粧もして、いよいよ本番です。日本舞踊では、はじめて舞台装置「すっぽん」「せり」を使用し、邦楽では例年より一曲増やして、この一年でそれぞれが体得してきた芸を披露させていただきました。

また、ここから1年、精一杯稽古を重ねていきます。
「松尾塾伝統芸能」を、末永く温かく見守っていただければ幸いでございます。