松尾塾伝統芸能一年の集大成、夏公演が終わりました。
平成28年8月に開塾し2年が経ち、昨年とは異なり狂言は、日本舞踊・邦楽と別の日に、より本格的なものを目指して銕仙会能楽研修所の能舞台で単独公演をいたしました。
また、本年は昨年以上に沢山のお客様に観劇していただき、達成感を一層感じることが出来きた公演となりました。
7月の終わりには学校が夏休みに入った塾生。さぞ遊びたい年頃であると感じておりますが、そこから公演日まで怒涛の稽古の日々が続いておりました。
昨年よりも自分の得意とすることや弱点、目標などが明確になっていた塾生。明確になった分、熱心に稽古に挑む姿は精神的にも肉体的にも張りつめていたように感じました。
「全員で舞台に立つんだ!」「お客様の大きな拍手がいただきたい!」「先生方、お母さんに褒めてもらいたい」そんな想いで走り続けていたのではないでしょうか。
年間通して塾生を見守り、支え、松尾塾のお稽古場を大切にしてくださる保護者は、塾生以上に緊張して舞台の裏で本番を迎えていました。
それぞれの精一杯で迎えた公演本番の日。いつも120%で臨んできた稽古の成果をご披露することができました。
熱い熱い本番を終えた舞台裏は、親子の絆や松尾塾に関わってくださっている全ての方々の愛情を改めて感じる温かい空気が流れていました。
また9月から稽古が始まります。1期生は3年目。舞台を重ね、後輩も増え、言い訳はできません。自分の芸を磨きながらも仲間と共に、来年はより感動を与えられる舞台を目指していきます。今後も松尾塾伝統芸能を温かく、そして末永く見守っていただければ幸いと存じます。