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ラストスパート

1時間目の狂言の稽古では、内藤先生が担当する狂言「柿山伏」「口真似」の稽古がありました。
内藤先生が、「本番まで、4回しか稽古がありません」とおっしゃると、塾生は少し焦った様子。
稽古のあとに、一人の塾生が塾長に「塾長先生、ぼくはもっとお稽古をしていただきたいので狂言のお稽古を増やしてくれませんか。」とお願いしに来ました。
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最近は「もっともっと」と、欲が出てきている塾生に少しでも手を差し伸べていかねばと、大人の私たちが公演に向けてお尻を叩いてもらっている気がします。

そして、この日は花柳輔太朗先生と花柳輔瑞佳先生がついて、3時間続けて日本舞踊の稽古に励みました。

はじめに「菊」と「晒三番叟」最後は「越後獅子」です。
8月にご披露する「菊」と「晒三番叟」はあと少しで最後まで終わるまでになりました。

小松でご披露する「越後獅子」は、春休みの稽古で花柳美輝風先生に「次回、輔太朗先生に踊りを見ていただく際に、輔太朗先生に何も言うことありません!!と言って頂けるように完璧に踊りなさい」と言われていた塾生。

小松に出演させていただくことが決まってから、通常稽古のあとは毎回居残って「越後獅子」を自主稽古していた5人は、いい緊張感の中、輔太朗先生と輔瑞佳先生に踊りを見ていただきました。
輔太朗先生から、目線などの細かなご指導をいただきましたが、「みんな、前よりとっても上手になってる!完璧だね!楽しみ!」とお言葉をいただきました。
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そして最後に(小松市から依頼を受け)塾生インタビュー時の花道からの出を初めて稽古しました。
付け打ちで出てきて「バッタリ」ポーズを決めて止まります。
輔太朗先生のお手本を見てそれぞれ型をつくる塾生。なかなかカッコ良くいきませんが、本番までにはお客様から大きな拍手がいただけるよう繰り返し稽古します。

舞踊の稽古が終わった後、稽古場の端っこで「越後獅子」でたすきに使った紐を仲間の分まで綺麗に折りたたむ塾生の姿がありました。
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松尾塾が大切にしている、稽古だけでなく、仲間のことを思いやる心や芸に対する姿勢が身についているんだなと松尾塾の塾生として誇らしく感じました。
さて、これから5人の塾生たちは、輔太朗先生からのお言葉を励みに、小松本番まであと3週間を突き詰めていけるでしょうか。