10月10日(土)、松尾塾伝統芸能の塾生4名が
『キャナルアートモーメント品川2020』へ出演させて頂きました。
塾生は松尾塾の講師である花柳輔太朗先生率いるチームに参加し、日本舞踊を披露致しました。
当日は、台風との予報もあり、急遽、水上に作られた舞台で踊るところ、
室内のスタジオで配信のみで本番を迎えることになりました。
舞台に立つ4名は、少ない稽古期間の中、各自本番に向けて一生懸命稽古を重ねていたので、
『台風で中止になるかもしれない…』と落込みながら登校した塾生も、帰宅後『開催決定!』の報告を受け本番に向け更に意欲に満ちて会場入りしていました。
10月3日に行われた総ざらいでは、プロの舞踊家さん、東京藝術大学の学生さんたちに入って塾生も輔太朗先生が演出をした作品を合わせていきました。
先生方の指示を聞いている時の真剣な目、対応する姿を見て塾生たちの本気を感じました。
本番前日には会場入りし、早速、前日決定した会場変更に対応する為、場当たりです。
楽屋に入った塾生は、本来立つはずであった水上ステージの方を見て『本当はここでやるはずだったよねぇ…』と少し残念そうに話していましたが、
会場に入ると一気に顔つきが変わり、先生方の指示を懸命に聞きます。
照明も入り本番に近い形で場当たりが進み、手が空くとすぐに振りを確認し合います。
自分たちの出番が終わっても出演される方たちの踊りを舞台袖で見つめている塾生。
芸への興味、向上心は尽きません。
場合たりの後は、衣裳・かつらをつけての舞台稽古です。
本番の衣裳を身につけると『なんだか緊張してきた』と話す塾生や『わたし全然緊張してない~』
と様々な反応でした。
本番が終わって衣裳を脱ぐときにも『まだ着ていたいなぁ』と本番が終わった事を惜しむ声もあり、緊張の中でも楽しんで舞台に立っていたのかなと思いました。
今回、塾生にとって、舞台への責任とチームの大切さを実感させる貴重な経験となりました。
来年行われる松尾塾の公演では、この経験を十分に活かしてもらいたいです。