松尾芸能賞– category –
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第19回松尾芸能賞
大賞演劇中村雀右衛門いまや歌舞伎女形を代表する俳優として、数多くの舞台を勤め、そのすぐれた技巧に裏打ちされた華麗な演技には定評がある。先輩格の立役の相手役に選ばれてその才能を磨きあげるとともに幅広く役を身につけ、古風な中に新しい感覚を生... -
第18回松尾芸能賞
大賞該当者なし優秀賞演劇市川左團次「平家女護島」俊寛における瀬尾(平成8年11月歌舞伎座)が敵役の手強さを示して傑出した演技であった。平成8年1月の「石切梶原」の大庭以来、徐々に充実度を増し、とりわけ相手役・脇役の分をわきまえながら深みのある... -
第17回松尾芸能賞
大賞演劇片岡孝夫「菅原伝授手習鑑」(歌舞伎座3月)において菅丞相を演じ、亡父 十三代目片岡仁左衛門の名演を見事に継承した。また、「伊勢音頭」(歌舞伎座6月)の福岡貢などで上方系の演技に充実を示して歌舞伎・立役の本領を発揮した。今後への期待を... -
第16回松尾芸能賞
大賞演劇松本幸四郎蓄えられた経験と的確な演技により年間を通して大役・初役を含めた活躍が顕著であり、歌舞伎の代表的立役である「勧進帳」の弁慶、「関の扉」の関兵衛、またシェイクスピアの「オセロー」は高く評価される。優秀賞演劇平幹二朗シェイク... -
第15回松尾芸能賞
大賞演劇中村富十郎貯えられた経験と的確な演技により、年間を通して、大役・初役を含めた活躍が顕著であり、「吉野山」の忠信、「國性爺」の和藤内は、大きな成果である。優秀賞演劇中村時蔵早くから逸材として脚光を浴びてきたが、平成5年度は、「鏡山」... -
第14回松尾芸能賞
大賞演劇山田五十鈴昭和62年に制定された「山田五十鈴十種」は、36年から61年までに初演されたかずかずの舞台のなかの当たり役が選ばれたものである。以後、順次「五十鈴十種」は上演の機会をもってきたが、1月の「女坂」(東宝劇場)では明治の高官の妻白... -
第13回松尾芸能賞
大賞演劇森光子小幡欣治作「桜月記」(帝国劇場)や小野田勇作「雪まろげ」(芸術座)の11年ぶりの再演で、女優としての円熟した演技をみせた。優秀賞舞踊藤間紫紫派藤間流舞踊会における「山姥」において、演技のしっかりとした骨格のうえに立って密度の... -
第12回松尾芸能賞
大賞演劇中村吉右衛門一谷嫩軍記(陣門・組打・陣屋)の熊谷直美の演技は、伝統を継承しつつも、作品の解釈の深さと優れた技量によって、人間の感情の深層を的確に表現し、見事な舞台成果を挙げ、芸境の高さを示した。優秀賞演劇藤田まこと4年ぶりに再演し... -
第11回松尾芸能賞
大賞演劇尾上菊五郎女形から立役まで幅を拡げさらに法界坊によって新境地を開拓するなどの努力を評価し、今後の芸の成熟が期待される。優秀賞舞踊尾上菊之丞「冬夏会」の活躍が力を増してきて、彼独自の発想による優秀で新鮮な作品をつくりだしている。本... -
第10回松尾芸能賞
大賞演劇中村扇雀広い芸域の立役、女方にすぐれた技芸を見せている。上方和事の伝承者としての活躍を評価して。優秀賞演劇中村勘九郎「梅雨小袖昔八丈」(国立劇場4月公演)において、歌舞伎の伝統と芸系を継承しつつも、人間の感情、感覚の深層を的確に把...