7月3日(日)に開催する松尾塾伝統芸能狂言公演まで、いよいよ本番目前となってきました。
第6回公演で上演する演目はこちらです。
小舞 柳の下
小舞 宇治の晒
狂言 口真似
狂言 長光
狂言 文山賊
狂言 仏師
感染対策として少人数制での稽古の為、月1回と以前より少ない稽古日数となり
不安な表情をしている塾生もいましたが、これまでの稽古の成果を見せてもらいたいです。
インタビューにお答え頂いたのは狂言の先生方です!
・中村修一先生
・内藤連先生
■子供の頃に就きたかった夢や職業はなんですか?
中村先生:小学校の頃は学芸会のような人前に立つのが大好きな子供でした。
たくさんの人に見てもらえて笑ってもらえる職業に憧れていたと思います。
そういった意味では、狂言師という職業はまさにピッタリでした。
内藤先生:小さい頃は魚が好きだったので漁師になって母親に食べさてあげたいと
言っていたのを覚えています。
あとは美容師に憧れていた時期もありました。
■休日はどのように過ごしていますか?
中村先生:あまり休みの日はないのですが、家にいられる日は子供と一緒に料理をしたりしています。
4歳になる上の子とは一緒に餃子を包んだりしていますが、だんだん上達してきて嬉しいです。
内藤先生:基本的には家にじっとしていられないタイプなので外に出かけます。
土日であれば家族とショッピングに行ったり、ドライブで遠出したりします。
最近は京王れーるランドに行きました。
■好きな音楽・一番好きな曲を教えてください。
中村先生:ジャンルとしてはジャズが大好きです。
ベース・ドラム・サックス・ピアノなどで演奏する、即興を中心とした音楽ですね。
海外や地方へ公演に行って泊まる際には、生でジャズが聞けるお店などを探して聴きに行きます。
Art Blakey and the Jazz Messengers の Moanin’という曲など、聴いてみて下さい。
日本のアーティストでは星野源さんが好きで、1番好きな曲は「夢の外へ」という曲です。
YouTube でも見られるのでぜひ見てみてください。
内藤先生:小学生の頃からMr.Childrenが好きでよく聞いています。
好きな曲は「旅人」という曲で「どうせ駄目ならやってみよう」
という歌詞は座右の銘にもなっています。
■地方公演に行かれた時印象に残っている食べ物はなんですか?
中村先生:山形県で食べたラーメンですね。実は、山形県はラーメン消費量日本一なんです。
ほとんどの店で麺を手打ちしていて、どこの店で食べても美味しいです。
庄内地方の酒田市で狂言の教室を教えていて月に1回行っていますが、
いつもお昼に食べるラーメンがすごく楽しみです。
内藤先生:確か九州の宮崎だったと思いますが、シロウオの踊り食いが大変印象に残っています。
口の中でシロウオが動くのは違和感がありますが、とても美味しかった記憶があります
■狂言を始めたきっかけを教えてください。
中村先生:小学生の時に狂言を見たのがきっかけです。
びっくりするくらい大きな声で、豪快に笑ったりして人を楽しませているのに驚きました。
そして入門して稽古をしてみて、真似をしながら習得していく事が難しいけど楽しくて、
どんどんハマって行きました。
高校生くらいの頃は部活のバスケットボールなどの方が楽しかった時期もありましたが、
大学生になり狂言の道に進むことを決めました。
内藤先生:学生の頃、他の大学で経験できないことをしようと思って
狂言研究会サークルに入部したのがきっかけです。
■伝統芸能の世界を演じている時間と日常生活はどのように切り替えていますか?
中村先生:あまり切り替えていないと思います。
それは、日常の中の狂言らしい部分に気付くためかもしれません。
狂言は人々の日常を描く芸能ですから、現代に生活する中でも狂言らしい
シチュエーションに遭遇することもあります。
それに自覚的に生きていることで、古典の作品を演じる中で現代のお客さんにも
伝えやすくなるのではと考えています。
失敗しながらも逞しく生きている狂言の登場人物のように、
明るく楽しく生きて行きたいと思っています。
内藤先生:意識的に何かをしているということはありませんが、
なるべく日常に舞台のことを持ち込まないように心掛けています。