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びょうびょうって、何の泣き声!?

平成28年9月18日(日)、3回目のお稽古日は笑いに溢れました。

狂言の内藤連先生に、狂言でよく出てくる擬音を教えていただきました。次の擬音は何を表しているか、皆さんも考えてみてください。

①びょうびょう ②きゃあきゃあ ③こかあこかあ ④ドブドブ ⑤ズカズカ

 

答えは。。。①犬の鳴き声 ②猿の鳴き声 ③カラスの鳴き声 ④お酒を注ぐ音 ⑤のこぎりで物を切る音

おもしろいですね!この他にも狂言にはたくさんの擬音があるそうです。そして、塾生の大好きな『茸(くさびら)』に出てくるきのこの動きを使ったゲームをしました。「だるまさんがころんだ~」みたいに、先生が「ぼろんぼろん」と山伏の呪文を言っている間は動いていいのですが、やめたらぴたりと止まるというゲームです。塾生は楽しすぎたのか、呪文が終わってしまっても動いてしまう人が多かったです。

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日本舞踊の時間は花柳輔瑞佳先生と花柳美輝風先生にお稽古をつけていただきました。今日は「おすべりの特訓」。右と左がとっさに判断できないのか、「右は?」「左は?」と何度もご指導いただきました。出来なかった塾生は、次の稽古までしっかりおさらいしてくることでしょう。

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3,4時間目は、鳴物の連続稽古でした。今日からいよいよ曲の練習に入りました。題名は『雛鶴三番叟』。翁、三番叟が出てくる御目出度い曲です。調べてみると宝暦5(1755)年頃?の古い伝統ある曲でした(長唄最古の曲とも言われているそうです)。

 

まず鼓は唱歌(しょうが)をしながら打ちます。

「ぽん たー ぽん ぽん、 ぽん たー ぽん ぽん、 いよーーー、た ぽん ぽん ぽん、 た ぽん ぽん ぽん・・・・」

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この「た」の時がとても難しい!なんと、右手の左指だけで鼓を打ちます。それと同時に鼓を担いでいる右手をぎゅっと握り締める動作も一緒にしなくてはなりません。鼓の順番が廻ってくる間も、唱歌と身振りで、動作を体に染み込ませようと必死の塾生達でした。

 

そして、『雛鶴三番叟』の太鼓も練習しました。太鼓をなぜ斜めに曲がって置いてあるのか、構えが重要など、藤舎千穂先生よりまず教わりました。そして「テン ツクツクツク」と、先週習った「つけばち」も復習しながら、三番叟の舞う「おおさへ おおさへ 喜びありや」と打っていきました。

さて、揃いの浴衣を羽織って塾生達は稽古に励んでおりますが、浴衣を染めてくださった京都の『芝田和風店』様のブログに、松尾塾伝統芸能のことを紹介いただきました。どうぞこちらもご覧ください。

http://www.kyoto-sibata.com/archives/494