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心地よい三味線の音

3月に入り、一雨ごとに春を感じる日が増えてきました。
塾生にとっては、学年が変わる節目の時期です。
春休みを目の前に、松尾塾の稽古場は活気あふれています。
この日の長唄の稽古では、山内先生、布施田先生が稽古を付けてくださいました。
長唄の稽古は、自分が担当する曲ごとに別れて稽古をします。
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今年は「松の緑」「末広狩」「雛鶴三番叟」「鞍馬山」をご披露させていただきます。
1期生にとっては、ほとんどの曲は聴き慣れた曲です。
1年目は身体が小さくて三味線を持つことさえ出来なくて悔しい思いをした塾生も、リーダーシップをとって自主稽古を進める程に成長しています。
1年前までは先生のお言葉を理解すること、譜面や手元を見ながらゆっくり三味線を弾くことで一杯一杯だった塾生。
最近では譜面を見なくても弾き上げることが出来る塾生も増えてきました。
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先生方から手元や譜面を見ないで弾く正しい目線や、より美しく見える姿勢などの細かなご指導をいただけるまでになりました。
心地の良い長唄三味線の音は、我武者羅に弾き込むのではなく、稽古の度に美しい姿勢で、丁寧に心を込めて奏でることで生まれるのだと、改めて感じた稽古となりました。