12月16日に神田明神にて行われた神田神社文化交流館開館記念「神田祭の信仰と芸能」に出演させていただきました。
前日から松尾塾の稽古場でお浚いをして、夕方から神田明神で舞台稽古をさせていただきました。

塾生は多くの方の前で踊りをご披露するのは、夏の公演以来です。

当日の朝、緊張して具合が悪くなる塾生がいるのでは…という心配をよそに、元気いっぱいで楽屋入りした塾生たち。

楽屋では大はしゃぎで、前日に遅くまで稽古をしていたとは思えない程でした。

今回、お役をいただいた禿と新造は、高い下駄を履きます。
塾生は、高い下駄に慣れていないため、歩くことも難しいうえ、階段を下るという大きな課題がありました。
花魁の歩くスピードに合わせて、ゆっくりゆっくり歩きます。
見ているだけでも、目を瞑ってしまいそうな程、ハラハラする足元。
そんな不安もお客様には伝わらないように、舞台の裏で自分に不安が残らないように、何度も何度も高い下駄で階段を上り下りしていました。

今までの松尾塾の舞台では、本番をイメージしやすいように、小道具や衣裳は本番2か月程前から身に着けてお稽古が出来ていました。
本来の舞台では、当日初めて衣裳を身に着け、小道具を持ち本番を迎えるのです。
お稽古時間も短く、本番前はお母さん達は舞台裏におらず、いつもと違う環境の中、堂々と舞台に立つことができました。

多くの舞台に立たせて頂き、徐々に経験を積んでいる塾生たちは、それぞれの舞台への向き合い方を身に付け始めているように感じます。
2018年最後のご披露の場が、神田明神にての「こけら落ちし」ということもあり、
縁起良く締めくくることができました。
来週は年内最後のお稽古です。最後まで集中してお稽古に挑みます。