この日は日本舞踊の稽古が二時間続けてありました。全員揃って前回までの復習から始まりました。今まで稽古してきたことは、大体振りを覚え踊れるようになり、先生方からお褒めの言葉をいただきました。
先日、花柳輔太朗先生と花柳輔瑞佳先生が出演された「誠雅会」の公演を多くの塾生が拝観させていただきました。先生方が踊る姿をみて、いつも稽古中に先生方がおっしゃる、「待つ時は体を動かさない」「体の軸をしっかり持って」「膝をしっかり折る」「指先まで神経を行きわたらせる」など、細かいことの大切さを身に染みて実感することができたようです。
この日の稽古でも踊りの振りの他に、足の向きや手先の動きなど、細かいご指導を受け、少しずつ、美しい妖精「藤娘」に近づいているように感じます。グループで踊っている中で、先生からの合格が出ない塾生は、残って次のグループに混ざって踊るなど、出来るまで終わらない稽古となりました。厳しい稽古の中でも、何かをやり遂げるという大切なことを学ぶことができました。来年からは、「越後獅子」の稽古が始まるので、今年中には「藤娘」をしっかり踊り上げることが目標となりました。
また、長唄では久しぶりに塚原先生のご指導を受けました。学年が小さい塾生と大きい塾生の分かれての稽古となりました。低学年のグループでは、基本的なハジキや指の押さえ方などを確認した後、全員揃って演奏しました。塚原先生から、「一人一人がそれぞれで弾くのではなく、一緒に演奏している人の音をよく聴いて合奏するように」とご指導いただきました。
今年の稽古も残すところ、あと一回となり、やり残したことがないように、最後の稽古に臨みたいと、改めて気合を入れ直した一日となりました。