秋も深まり塾生たちの服装も半袖姿が少なくなってきました。
稽古場では、いつも盛り沢山の稽古内容に塾生たちは精一杯の力で付いていこうとしています。そため、細かいことが曖昧になったまま進んでしまっている塾生が目立っていました。
松尾塾の理念の中に、大人がこどもに対して諦めないという言葉があります。
今回の稽古では、全科目でいつもとは異なり、念入りな細かい稽古が行われました。顔の向き、三味線の持ち方、糸を押さえる指の確認、など一人一人、細かく何度も何度も繰り返しご指導いただきました。
先に進まず、同じことを繰り替えす稽古は、集中力が必要とされ、特に年少の塾生にとっては辛く厳しい稽古になりました。

またこの日は8月の公演後、稽古場で全員揃って反省会を初めて行いました。普段の稽古で見受けられる細かい動きや、所作の大切さ、自分では気が付かなかったことを塾長から鋭くダメ出しを受けました。舞台は一人で作るものではなく、舞台に関わる全ての人々で作るものであるということを学んだはずです。

塾生にとっては、精神的にも肉体的にもとてもハードな稽古となりましたが、ご指導くださった先生方の、塾生への期待と情熱に溢れた一日でした。