第5回女性による伝統芸能の伝承
~座談会 古代から現代にいたる日本の舞~
2020年5月25日に新型コロナウイルス感染症対策の特別措置法に基づく政府の緊急事態宣言が解除後、感染状況を注視しながら「第5回女性による伝統芸能の伝承」の劇場公演開催に向け協議を重ねてまいりましたが、全国的に警戒が必要な状況に変わりはなく、安全かつ安心した開催が困難な状況であると判断し中止を決定いたしました。
しかしながら、感染予防および拡散予防を講じたうえで何とか形を変えてでも開催できないかと模索し、当初の出演予定者が集い「日本の舞」を語る「第5回女性による伝統芸能の伝承 ~座談会 古代から現代にいたる日本の舞~」を無観客にて行いました。
大陸からの影響を色濃く残す「舞楽」、能や狂言の影響を受けながら庶民の娯楽として発展した「歌舞伎舞踊」、そして、 舞踊として新しい境地を築こうと創作する「創作舞踊」、古代から現代にいたる日本の舞の魅力や見どころを紹介した座談会をご視聴ください。
左から 葛西聖司 中村仁美 二代目中村梅彌 花柳輔太朗
Wi-Fi環境での視聴をおすすめします
出演者
舞 楽
雅楽演奏家・伶楽舎理事 中村仁美
東京藝術大学にて雅楽と出会い、篳篥、左舞などを習得。雅楽の古典、現代作品など幅広く演奏活動を行い、篳篥の曲を多数委嘱初演するなど、ソロ楽器として篳篥の魅力を開拓している。左舞も舞台で舞うほか、朝日カルチャーセンター等で教えている。国立音楽大学非常勤講師。
歌舞伎舞踊
日本舞踊中村流 八代目家元 二代目中村梅彌
2012年3月、先代家元で父の七世中村芝翫の遺言により家元を継承。先代家元の遺志を継ぎ流儀門弟への指導に力を入れる他、歌舞伎公演の振付や一般向けに歌舞伎舞踊体験の場や日本舞踊初心者向けワークショップ「梅の手習ひ」を開催し日本舞踊の普及に努めている。
創作舞踊
舞踊家・振付師 花柳輔太朗
舞踊家・振付師 花柳輔太朗
花柳流花柳会理事。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。舞踊家のための新作作品を数多く手がけ、振付作品は500を超える。東京藝術大学音楽学部邦楽科日本舞踊専攻准教授。洗足学園音楽大学客員教授。松尾塾伝統芸能講師。舞踊家を目指す学生の指導にあたる他、「華雅の会」「誠雅会」を主催。
ナビゲーター
古典芸能解説者 葛西聖司
NHKのアサウンサーとして様々な番組で活躍。現在、その経験を生かし、古典芸能、大衆芸能、郷土芸能など分野を越えて考察し、それらを楽しむ秘訣を独自の視点で表現している。客席からの楽しみ方を提言する案内人として、軽快な語り口は多くの人々を魅了している。
舞台映像提供
舞楽
甘州:雅楽と舞 伶楽舎公演より(2009年 北とぴあさくらホール)
抜頭:伶楽舎子どものための雅楽コンサート2018より(2018年 四谷区民ホール)
歌舞伎舞踊
三世 今藤政太郎 作曲 二世 藤間勘祖 振付
清元 豊後道成寺 中村梅彌の會より(2014年 国立劇場小劇場)
創作舞踊
花柳輔太朗 振付
薔沙薇の女-カルメン2003-(2003年 第20回創作舞踊劇場公演上演作品)