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感覚を研ぎ澄まして

早いもので2020年も後半戦に突入いたしました。
少人数にわけたグループも一回りして、1か月ぶりのメンバーが揃いました。
稽古を再開したばかりの時は、久しぶりの稽古のせいか若干集中力が欠けているかなと思う場面もありましたが、そんな姿を忘れてしまうぐらい、塾生みんなで「こうだったよね!」「そうそう!」とそれぞれの稽古前の少ない休憩時間を使って、確認しあいながら復習をしている姿には大変関心いたしました。
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この日の長唄の稽古では塚原先生より三味線の音を合わせていくために“感覚を研ぎ澄まして”弾く稽古を付けていただきました。
三味線は、ピアノなどと違い決まった場所を弾けばその通りの音が出るわけではなく
自身の感覚で音を合わせていく楽器となります。
そのためには演奏する前に必ず必須となるのが、調弦(チューニング)です。
三味線の三本の弦には決まった音程があり、それを1本ずつ正確に合わせていきます。
演奏中も、音への反応を素早くし、開放弦の時に音をまめに直していくことも必要になります。
その音をしっかり聞き取れるよう感覚で覚えることがとても大切な事なんだと改めて感じました。
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はじめは塚原先生の顔を伺いながら「この音であっているのかな?」と探りながら弾いていた塾生も
稽古の後半は自分の感覚で音を合わせることが少しずつできるようになっていました。
次回の稽古では更に成長した姿を見せてくれることを願っております。