1. TOP
  2. 稽古場NEWS
  3. 基礎をしっかり!

基礎をしっかり!

すっかり日の暮れが早くなり、肌寒い季節になってきましたね。
新塾生達は稽古場での稽古は3回目となりました。
先輩の塾生達とも仲良くなって、笑い声も聞こえてくるようになりました!

朝礼では塾長先生から2つの事を出来るようになってほしいとお話がありました。
1つ目は『先生方には、はっきりとしたお返事をすること』
先生方の問いかけに対して塾生達は言葉ではなく、頷くだけになってしまう事が多くなってしまったり
「これは何本ですか?」の質問に対して「1本」とだけの返事となってしまうので、きちんと「1本です」まで言えるようにしてほしいという事。
2つ目は『身だしなみを整える』
稽古をしていると段々、浴衣が着崩れてきてしまいます。
自分自身で常に、相手に対して失礼のない身だしなみで稽古が出来ているか気にして整えてほしい事をお話していました。
この2つの事は、稽古以外の日常生活でも守ってもらいたい事でもあります。
相手に対して敬意をもって接すれば、自ずとできる事ではないかと思います。
松尾塾伝統芸能では、相手に対してどのような態度で誠意と感謝を伝えればよいかも学んでほしいと思っています。
IMG_1092-2
さて、新塾生も加わった狂言の稽古では、小舞「小鼓」「柳の下」、構エ(かまえ)等を稽古して頂きました。
内藤先生から「1回やった事を積み重ねられるように、なるべく同じことを言われないようにやっていきましょう」とご指導頂きましたが、まだお返事は小さな声になっていました。
IMG_1097-2
稽古では地謡を習いながら、小舞はどういうものなのかも教えて頂きました。
<小舞とは?>
小舞とは狂言の舞のことで、地謡に合わせて舞う短い舞の事を言います。
小舞を舞う「舞手」が一節を謡い、そのあとは地謡に合わせて舞っていきます。
特徴として、小舞の多くが立って舞い、座ってゆっくり終わるので、たっぷりと謡う事が地謡には必要となってきます。
またこの小舞で謡われるものは室町時代などに流行った歌との事!
当時の人たちもこの謡を口ずさんでいたと思うとタイムスリップしたような不思議な気持ちになりました。
IMG_1103-2
IMG_1119-2
「構エ」は流派によって様々ですが野村万作先生の流派では手を握ります。
握った時に親指は出さずに人差し指に巻き付けるように握ります。
この握るだけでも身体に馴染むまではなかなか上手くいきません。
塾生達は、何度も自分の手と先生のお手本を見ながら基礎をしっかり覚えていきました。

松尾塾伝統芸能では『礼儀』『思いやり』『忍耐力』などを身につけ人間力に磨きをかけてもらいたいと思います。