今年は例年8月に行っていた狂言の公演が6月に、日本舞踊・邦楽の公演が8月に開催するのに加え、5月に石川県小松市で開催される「第21回日本こども歌舞伎まつりin小松」に出演させていただくことが決まりました。
今回、塾生にとっては初の遠方での舞台となります。
初めての地で初めての舞台。いい緊張感の中で本番が迎えられることを願っています。
そんな大きな舞台を控え、この日の稽古では日本舞踊が2時間続きでありました。
日本舞踊1時間目は女踊りの「菊づくし」です。昨年の公演で男踊りに慣れている塾生は、なかなか女踊りに慣れるのに時間がかかります。
足の向きや、膝の折り方、扇子の使い方、細かいことに神経を行きわたらせて踊ることで美しく踊ることが出来るのです。
日本舞踊2時間目は、「第21回日本こども歌舞伎まつりin小松」でご披露させていただく「越後獅子」を花柳美輝風先生にご指導していただきました。
昨年の「第二回松尾塾伝統芸能公演」でご披露した「越後獅子」。
あれから半年が経ち、一度完成した踊りを思い出しながらの稽古となりました。
「同じもので舞台に2回立てることは大変ありがたいことです。二回出来るということは同じことをしてはいけません。更に素晴らしい踊りをお客様に見ていただきましょう」という美輝風先生の熱い想いを感じる稽古に、塾生が必死でついていく稽古となりました。
松尾塾では、子供に対して大人が諦めないことを大切にしています。
出来ないなら、出来るまで。出来たなら、更に努力をしてより良いものへ。
無限の可能性を秘めている塾生のポテンシャルを信じて稽古に臨んでいます。
塾生の本気のスイッチが入り、松尾塾らしい稽古場の空気になってきました。