1. TOP
  2. 松尾芸能賞
  3. 第32回松尾芸能賞

第32回松尾芸能賞


大賞受賞の北島三郎さん

受賞者の方々

北島三郎さんとゲストの北山たけしさん

大賞 歌謡 北島三郎 歌手活動50年という長きにわたり、日本の歌謡界の第一人者として斬界を牽引して、その隆盛・発展に寄与し、また歌謡のみならず劇場公演、映画等の演劇部門においても活躍し、大きな集客力を示すなど、日本のエンターテインメント界に残した功績は誠に大きい。
優秀賞 文楽 豊竹嶋大夫 国立劇場文楽公演「曽根崎心中」「奥州白石噺」「桂川連理柵」において充実した義太夫の語りを演奏されました。とりわけ「帯屋の段」では世話物の妙味を聞かせたのは、長年の研鑚と努力におうもので著しい進境によって水準の高い演奏を会得された結果であります。また一門ばかりでなく、若手の育成にも熱心で文楽界の発展と振興に寄与する功績は大きい。
優秀賞 演劇 中村翫雀 「曽根崎心中」の徳兵衛「河庄」の紙屋治兵衛などの家の芸、上方歌舞伎の継承をする一方、「仮名手本忠臣蔵」では桃井若狭之助、斧定九郎、寺岡平右衛門を演じ分け「棒しばり」「茶壷」などの舞踊、「国性爺合戦」の李蹈天「夏祭浪花鑑」の釣舟三婦など幅広い演目役柄で優れた演技を示し俳優として充実した活動を示してきた。
優秀賞 テレビ 香川照之 平成22年NHK大河ドラマ「龍馬伝」で岩崎弥太郎を演じナレーションも担当して話題となる、またNHKドラマ「坂の上の雲」では35才で病に倒れた俳人正岡子規を熱演。映画でも「ゴールデンスランバー」などに出演し、監督や演出家が出演を懇望し俳優からは共演を希まれる演技派、実力者である。
優秀賞 舞踊 花柳輔太朗 日本舞踊協会新作公演「新・道成寺」(花柳壽輔作・演出、国立劇場、平成22年7月)の振付は、作・演出の要求する多彩な趣向を的確に表現し、巧妙な振りと見事なステージィングで、作品の密度と効果を一段と高めた。とりわけ群舞とコロスの処理には目をみはる新鮮さがあり、振付のすぐれた才能の輝きにひときわ光るものがあった。また日ごろの舞踊活動の着実さも評価される。
優秀賞 演劇 大空祐飛 平成4年の初舞台から頭角を現し、満を持してのトップスター就任後は話題作にも恵まれ、ヒットが続き平成21年11月からのお披露目には、アメリカ映画の古典的名作「カサブランカ」の世界初のミュージカル化に演出家の期待通りの好演。平成22年は「誰がために鐘は鳴る」を32年ぶりに上演し、成功する。亡くなったつかこうへい作「蒲田行進曲」をもとにした「銀ちゃんの恋」など、宝塚らしからぬ役も独自の表現方法で新しい男役として創造し、今輝いている男役である。
新人賞 邦楽 藤原道山 都山流本曲やシリアスな現代邦楽をすぐれた技巧と適確な解釈で芸術性ゆたかに演奏するだけでなく、すべての音楽に対して差別感なく広やかな感覚で受け入れ、自然な姿勢で魅力的に演奏し、邦楽に関心がなかった人々までひきつけている。人格的にもきわめて謙虚で誠実、研究熱心であり、今後が大いに期待される。
新人賞 演劇 瀬戸摩純 平成22年正月三越劇場での新派公演「麥秋(ばくしゅう)」で条件の恵まれた縁談を拒み、戦死した兄の友人に嫁ぐヒロイン間宮紀子の清々しくも芯の強い人間像を造型し、次代の新派をになう女優としての実力を示した。近年は大役に恵まれ華やかな芸風と培った演技力を活かして活躍している。近代以降の日本人の姿を描いてきた新派の継承者としての期待のかかる女優である。
新人賞 歌謡 植村花菜 ストリートシンガーから平成17年メジャーデビュー、ライブを中心に活動しその透明感溢れる歌声と親しみのあるキャラクターで同世代の人達をはじめ幅広い層の人々の共感を得ている。特に平成22年リリースされた「トイレの神様」は驚異的な反響を呼び、CD売上チャート、有線、着うたランキング等で長期的に上位を記録する等、その活躍はめざましい。
特別賞 演劇 渡辺美佐子 井上ひさし作「化粧・二幕」(木村光一演出、座・高円寺、平成22年5月)で女剣劇の旅役者の座長を一人芝居で演じ、登場人物像を的確に演じ分けながら、母と子の愛憎の相剋を浮き彫りにし、演技というより至芸の境地を示して、俳優の豊かな熟成を感じさせた。国内外公演600回を越えてファイナルに至り、新劇場(座・高円寺)の杮落としと重ねた記念碑的公演ともなった。
研修助成賞 演劇 劇団すぎのこ 昭和39年に設立以来「どの子にもナマの舞台の感動を」の思いから、人形劇を保育園・幼稚園・福祉施設等全国を巡回公演し、今までに74,600余回(年平均1,600余回)、734万人の子供たちの感動を届けました。また、人形を人形劇のみならず、生活指導や言語指導などにも活用され、普及浸透させた役割を果たしたことは高く評価されます。