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第30回松尾芸能賞


受賞者の方々

大賞受賞の坂東三津五郎さん

大賞 演劇 坂東三津五郎 長年に亘って歌舞伎役者として精進を続けてこられましたが、近年の進境は目覚しく、平成20年4月「将軍江戸を去る」(歌舞伎座)の徳川慶喜役、8月「らくだ」(歌舞伎座)の手斧目の半次役、10月 「金閣寺」(御園座)の松永大膳役で好演。12月には「京鹿子娘道成寺」(歌舞伎座)において曽祖父七代目以来の坂東流の振付を継承。また松竹映画「母べえ」ではドイツ文学者を誠実に演じ、見事な演技を示した。
優秀賞 演劇 前田美波里 15歳でミュージカル「ノー・ストリングス」で初舞台を踏んでから女優として舞台、映画、テレビで活躍する一方、1970年には資生堂のポスターモデルとして人気を確立した。以後ミュージカルを中心に恵まれた肢体と華やかな芸風を生かして様々な役に挑み平成20年にはミュージカル「アプローズ」のマーゴ役で大スターの風格と栄光、スターゆえの苦悩を表現、優れた成果を挙げた。
優秀賞 演劇 松坂慶子 平成20年NHK大河ドラマ「篤姫」の幾島役で示した演技は出色であった。とくに主役の若いヒロインを引き立てる手堅い脇の芸は、重厚さのなかに洒脱の妙があり、長丁場のこのドラマ一篇をその存在感によってよく引き締めた。長年の多彩なキャリアの熟成を感じさせ、観る者の心に爽快な感動をあたえた。
優秀賞 邦楽 杵屋勝国 芸の真髄シリーズ「杵屋勝三郎 杵屋勝国」(国立劇場、平成20年8月)における長唄「吉原雀」の立三味線を勤め、この一曲の完成度と洗練度の高さを遺憾なく示し、その技量は冴えて光った。長唄三味線の繊細な華やかさと豪快で爽やかな音色はすでに自在境で、これぞ江戸情緒の粋かと思わせる音楽世界を現出し、観客を魅了した。
優秀賞 文楽 竹本千歳大夫 19歳で故竹本越路大夫に入門して文楽大夫の修行を始めて以来、師匠の芸風を良く学び情のある語り口で次第に頭角を現し次代の文楽を支える大夫に成長、平成20年には9月国立劇場小劇場の「袖萩祭文」で細かい人間描写を聞かせ、12月の「実盛物語」では、子を失った九郎助夫婦の怒りと実盛の情のある人柄を語り優れた成果を挙げた。
優秀賞 歌謡 ボニージャックス 結成から50年目の平成20年、日比谷公会堂に於ける記念コンサート「早稲田の杜の詩人たち」では出身校である早稲田大学が産んだ詩人たちの名曲を唱い好評を博すると共に、日本の歌曲、叙情歌の中から厳選した「日本の名歌50選」の記念アルバムCDも高い評価を得るなど、そのすばらしいハーモニーによる音楽活動に対して。
新人賞 舞踊 若柳吉蔵 第8回リサイタル(平成20年6月東京・国立劇場小劇場)「関の扉」の関兵衛、「勧進帳」の弁慶において歌舞伎の古典味を生かした舞踊を力強く演じ、とりわけ弁慶は豪放さと格調の高さを示し、将来への期待を高めるに十分な成果を示した。これまで永年に亘る古典と新作への精進が結実したものと認めることができる。
新人賞 演劇 柚希礼音 宝塚歌劇団星組の男役として新人公演の主役を5回連続演じるなど、次代を背負う逸材として早くから注目され、本公演でも重要な役を演じている。平成20年度は「スカーレット・ピンパーネル」「ブエノスアイレスの風」に一層の存在感を示し、魅力的に演じた。尚次期星組の主役男役の発表もあり、更なる期待をいだかせる。
特別賞 演劇 淡島千景 宝塚音楽学校入学が昭和14年(70年前)華やかな娘役として活躍した後、映画デビュー。「てんやわんや」「夫婦善哉」「鰯雲」など名作を生み、テレビ「花の生涯」舞台「細雪」など主演作、代表作は多数。受賞も多い大女優ながら、平成20年は「エドの舞踏会」で変わらぬ舞台姿を見せた他、杉村春子の代表作「女の一生」を朗読劇としたものに挑戦した。
松尾國三賞 演劇 市川段四郎 長年に亘り、毎月の歌舞伎の舞台で、主役に対峙する重要な役を多く勤め、平成20年度も「佐倉義民伝」の甚平衛役、「寺子屋」の玄蕃役、「助六」のくあんぺら門兵衛役など老若、善悪の多彩な役を多く演じ、その守備範囲の広さと的確な演技で芝居を大いに盛り上げた。
松尾波儔江賞 舞踊 花柳糸之 ステージ・テレビ等の音楽シーンで、群舞は必ずしも主役ではありませんが、その踊りによって歌手や歌の魅力がさらに引き立てられ、効果が増幅されています。歌謡と舞踊の融合をはかり、和舞、洋舞の双方をこなす花柳糸之社中を長年にわたり指導、育成してきた活動と功績に対して。