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第23回松尾芸能賞

大賞 演劇 中村勘九郎 コクーン歌舞伎「三人吉三」、歌舞伎座「野田版 研辰の討たれ」、平成中村座「義経千本桜」の通し上演など、歌舞伎界に新風を吹き込む活動を積極的に行い、見事な成果を挙げると共に、「沼津」の平作、「藤娘」、「末摘花」など初役に挑む意欲を見せ、優れた舞台を作った。年間を通して最も充実した活動をした。
優秀賞 邦楽 東音中島勝祐 長唄の三味線方として活躍する一方で、創作にも積極的に励み、現在まで九十曲に及ぶ作品を産み出している。「西鶴一代女」「天の網島」など上方を題材とした曲ばかりでなく、舞踊のための曲も数多く、芸術祭受賞を受けることもしばしばであり、日本舞踊にも寄与している。演奏会をライブのCDにまとめて五輯になった。
優秀賞 舞踊 西川扇祥 栃木県宇都宮に在って、日本舞踊西川流の女流舞踊家として、50年以上の長きにわたって活躍し、現在流儀の常任理事でもある。特に平成13年度は東京新聞女流名家舞踊会での大和楽「花吹雪」、自己のリサイタル第13回扇祥の会での清元「鳥さし」は的確で瑞々しい舞踊で、一段の技芸の習熟を示し、日本舞踊の魅力を示した。
優秀賞 歌謡 冠 二郎 昭和42年のデビューから35年間歌ひとすじに精進を重ね、その間「旅の終りに」のミリオンセラーをはじめ日本歌謡大賞放送音楽賞日本有線放送大賞優秀賞等数々の受賞をした「酒場」のヒット等、日本の歌謡界発展に多大な貢献をしてきた。また、社会的な活動においても雲仙普賢岳噴火被災者救援チャリティコンサートをはじめ老人ホーム、交通遺児のためのチャリティを重ねる等その真面目な歌手活動は他の歌手の模範になっている。
新人賞 演劇 市川亀治郎 歌舞伎市川猿之助一門の若女形としてこのところ古典の大役に次々と挑戦、特に平成13年度「義経千本桜」鮓屋のお里、「平家女護島」俊寛の千鳥は情感溢れる演技で目覚ましい技量の伸張を示し、観客を魅了した。
新人賞 邦楽 萩岡松韻 世代交替の波が激しく、必ずしも盛んであるとはいえない山田流箏曲の世界で、今や山田流箏曲の屋台骨の一角を支える優れた演奏家に急成長してきた。とくに山田流箏曲にとって重要な歌には大きな才能を見せ、古典にも現代作品にも、誠実に立ち向かい、若い世代の箏曲家たちのリーダー的存在として、めざましく活躍している。
新人賞 歌謡 氷川きよし 「やだねったらやだね」が流行語になる程爆発的なヒット曲になった「箱根八里の半次郎」に続き、第2弾の「大井追っかけ音次郎」もフィーバーするなど今や、歌謡界において最も旬な歌手である。歌謡曲低調といわれる中で歌、CM、劇場等その活躍は大人に大人気であり、新人賞に最もふさわしいと思われる。
特別賞 伝統芸能 玉川スミ 幼くして浪曲一座の舞台に立ち、以来寄席色物芸人として多くのジャンルの芸を習得、その集成が2001年国立演芸場上席において「芸能生活八十周年」を謳い、獅子舞、浪曲、即席漫才、松づくしを披露。本芸の三味線漫談とともに長年培ってきた幅広い芸を演じた。大正・昭和・平成の三代にわたる活躍は貴重な軌跡ということができる。