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第11回松尾芸能賞


大賞 演劇 尾上菊五郎 女形から立役まで幅を拡げさらに法界坊によって新境地を開拓するなどの努力を評価し、今後の芸の成熟が期待される。
優秀賞 舞踊 尾上菊之丞 「冬夏会」の活躍が力を増してきて、彼独自の発想による優秀で新鮮な作品をつくりだしている。本年の「入鹿」(ベートーベンの「弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132」によるも)出色。
優秀賞 演劇 野村万作 狂言の海外公演につくした努力と、「花子」の大曲に再び挑むなど、芸の円熟と併せてその充実した活動。
優秀賞 邦楽 山本邦山 開軒35年に当たり、その都山流尺八演奏の完成度、現代作品の演奏、作曲、後進の養成など現役としてのあらゆる活動を精力的に行っている。
優秀賞 テレビ・映画 緒形 拳 近年の演技の充実はすばらしく、出演作品がすべて話題になり、一段と風格がでてきた。また、今後のテレビ・映画そして舞台での活躍が期待される。
優秀賞 歌謡芸能 石川さゆり ことし「風の盆恋歌」がヒット、歌唱力にすぐれ、歌謡界、ことに演歌の世界では代表的な歌い手になった。
特別賞 演劇 上村吉彌 日本舞踊の踊り手として平成15年は「文売り」「戻駕」などを所演。特に11月歌舞伎座に於ける「西川会」の古典の大曲「双面」の難役法界坊で蓄積された実力を遺憾なく示した。他にも「えんの会」(花柳茂香主催)での創作舞踊、新歌舞伎「生きている小平次」にも挑戦、一年を通して充実した活動を示した。
特別賞 舞踊 藤蔭静枝 民族芸能における長年の研究とともに、自身の工夫を加えた(現代神楽)シリーズを続けており、本年の「峰の花神」も、単純なテーマを丁寧につくりあげた厚みがさすがで、一般観客の共感をよんだ。民族芸能を舞台芸術化する上での指導者としても大きな存在である。
特別賞 伝統芸能 藪田 武 歌舞伎、舞踊等の和傘の製作を本業とする家に生まれる。早くから父三代目棟四郎の厳しい修行の許に、伝統的な技法を継承し、昭和26年、四代目として独立。爾来40有余年、歌舞伎の助六の傘、白浪五人男の傘、或は舞踊の汐沒の三階傘、鷺娘の傘高度の技術を要する傘を格調ある技術で表現しうる唯一の技術者として歌舞伎や舞踊のあるべき伝統の一面の保存に大きく貢献している。
特別賞 伝統芸能 常磐津節保存会 常磐津節の伝承と普及につとめ、平成2年1月27日第8回演奏会まで系統的にその曲の系譜を辿った。
功労賞 石井英子 上野本牧亭を長年にわたり維持してきた努力にたいして。