1. TOP
  2. 助成団体-活動報告
  3. 2019年度 助成金交付

2019年度 助成金交付

現代邦楽”考”<伝統芸能活動分野>

「現代邦楽“考”」は、流派を越えて邦楽演奏家を育てる事を目的に人間国宝を含む2,000余名の卒業生を輩出してきた「NHK邦楽技能者育成会」の卒業生より選抜して結成したプロフェッショナルな現代邦楽の演奏団体です。
高度な演奏技術を要する名作を、卓越した演奏家により社会に提供することと、意欲旺盛な新進の作曲家の斬新な感性で創作される新作を精力的に委嘱、発表していくことを柱として活動をしています。
2013年の第1回演奏会を皮切りに定期的に公演を行い、2020年は新進気鋭の作曲家や現代邦楽の歴史においてエポックメイキングとなった作品の数々を取り上げ、現代邦楽の名作に触れる公演を開催します。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は、
「現代邦楽”考“」の作曲委嘱料・楽器借料に充当されます。
現代邦楽考1 現代邦楽考2


第11回高円寺演芸まつり<伝統芸能活動分野>

「高円寺演芸まつり」は、若手芸人を中心とした寄席芸能を保護・育成すると同時に、地域の方々に寄席芸能に触れる機会を提供することを目的とした催しです。高円寺地域には若手芸人が多く居住していることから応援しようとする文化があり、これを集約したものが「高円寺演芸まつり」です。
会場は高円寺エリアにある各店舗で、街を巡りながら落語に講談、浪曲、紙切り、太神楽と広く伝統芸能をお手頃な価格で楽しめる内容です。また、寄席芸能を初めて鑑賞する方にも魅力を充分に伝えられるパンフレットの制作準備をすすめています。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は、「第11回高円寺演芸まつり」のパンフレット・チラシ印刷費に充当されます。
高円寺演芸まつり1 高円寺演芸まつり2


寿ぎの宴<伝統芸能活動分野>

「寿ぎの宴」は、発足から80年の歴史を持ち日本全国に5,000人余の会員を擁する箏・三絃・尺八演奏家の団体、公益社団法人日本三曲協会が開催する公演で「和の音色を継(つな)いで未来(あす)へ」という3連続企画の最後を飾ります。
1964年東京オリンピックでは、「古典舞踊邦楽祭」が、5日間に亘り10公演、70演目が上演されたことを踏まえ、2020年東京オリンピック・パラリンピックに際しても、日常を超えた大規模な公演を開催します。国際的に広く活躍中の実力派演者が一斉に集い、日本ならではの四季折々を描く古典舞踊と邦楽で目にも耳にも鮮やかにそして盛大に行います。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は、「寿ぎの宴」の会場費と会場付帯設備費の一部に充当されます。
寿ぎの宴両面 松竹梅resized


只越虎舞<地域の芸能振興分野>

「只越虎舞」は、岩手県釜石市を代表する郷土芸能「虎舞」を只越町で継承している団体です。「虎舞」は、江戸時代(一説では鎌倉時代)から釜石に長く伝えられ、虎の着ぐるみを身にまとい威勢のよい囃子で勇姿ある舞いをします。
「只越虎舞」は、毎年10月第3日曜日の「釜石まつり」に奉納するほか、釜石市内外のイベントに参加し虎舞の保存活動をしています。
活動メンバーが世代交代をむかえ後継者不足はありつつも、小学生から高校生といった若い世代が参加し、自信や誇りを引継ぎ地域に盛り上りと華やかさを絶やすことなく活動しています。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は団体の看板である半纏の新調費用に充当されます。
4.只越虎舞0 4.只越虎舞2


教員向け長唄実技講習会事業<教育助成金>

新型コロナウイルス感染防止のため中止しました


「教員向け長唄実技講習会事業」は、2011年より文化庁伝統音楽普及促進事業として一般社団法人長唄協会が委託を受け、長唄を学校授業で教えるために必要なスキルを教員に身につけてもらうために、長唄の唄・三味線・囃子(大鼓・小鼓・太鼓・笛)の実技研修および授業内容提案の講義を開催してきた講習会です。2013年には、DVD付教則本「すぐに役立つ音楽教員のための実践長唄入門」を作成し、このテキストを活用して各地で数年にわたり講習会を開催し、参加教員から好評を博してきました。2020年度は、鳥取県中学校音楽教育研究会に対し長唄協会独自で講習会を開催します。

松尾芸能振興財団より交付した助成金は、鳥取県中学校で開催する講習会の費用に充当されます。
5.長唄実技講習会平成29年度神奈川研修 5.長唄実技講習会平成30年度鳥取研修