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連獅子

日中は日差しの明るさに春の気配を感じるようになりましたが、まだ朝晩は冷え込む2月。
塾生達は感染症対策を十分に取りながら体調も崩さず元気に稽古に励んでいます。

第五回松尾塾伝統芸能記念公演で日本舞踊・鳴物の演目に入っている『連獅子』についてご紹介します。
『連獅子』というと歌舞伎や日本舞踊の演目として有名です。
一度は紅白の長い毛を振り舞っている映像などを見た事があるのではないでしょうか。

あらすじは、親獅子が子獅子を谷底へ突き落とし、自力で登ってきた強い子獅子のみを育てるという伝説がもとになっています。
子獅子は親獅子の厳しい教育に応え、親子の情愛が溢れる舞踊となります。

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日本舞踊では「前ジテ」「間狂言 花つみ童」「後ジテ」3つのメンバーに分かれて塾生達が踊ります。
「前ジテ」「後ジテ」は獅子のお話となっており「間狂言」は後ジテへの化粧・衣裳替えの繋ぎの狂言となります。
この「間狂言 花つみ童」は松尾塾子供歌舞伎のころにオリジナルで作られたお話になっていて
獅子の話や桃太郎の鬼退治などをコミカルに踊ります。

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稽古では後ジテで使用するかつらが到着し、塾生たちは目をキラキラさせながら「わぁ~すごい!早くつけたいね♪」とウキウキしていましたが、、、
実際つけてみると、その重みや毛の長さに苦戦しながらの稽古となりました。

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鳴物では小鼓・大鼓・太鼓で親子獅子を表現していきます。
獅子の勇ましさを表現するには、段々とテンポを上げ、しっかりと掛け声をかける事が大切です。
この掛け声「誰かがやってくれるから自分はかけなくてもいいや」と思ってしまうと足並みが揃わなくなってきます。
塾生達には人任せにせず「自分がみんなを引っ張るんだ!」という気持ちを持って稽古に励んでもらいたいと思います。