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美しい姿

3月末と思えないほどの寒い雨の日でしたが、塾生は元気に狂言・日本舞踊・長唄のお稽古をしました。

長唄のお稽古では見台(譜面台)と白扇が届き、東音布施田千郁先生から見台の組み立て方、組み立てる上での注意をご指導いただきました。続いて白扇の構え方のお稽古です。長唄を唄う時、白扇を持って唄いますが、男女で構え方が違います。男子は、膝の前で白扇の先が床に着くように構えます。女子は、膝の上に構えます。白扇を手に取るときもガサガサ動かず、ゆっくりと優雅に手に取り構える。
布施田先生にお手本の姿勢を見せていただき、塾生たちも背筋を伸ばし、唄う美しい姿を作ります。
長唄女子
男子

日本の伝統芸能には、美しい姿勢、決まりごとが沢山あります。
日本舞踊の花柳美輝風先生は、「ご挨拶は丁寧にしましょう。海外で日本式のお辞儀、ご挨拶をするとその美しい姿は高く評価されます。」とお話しされました。
また、狂言の内藤連先生からは、「袴をつけるにも作法があります。先ずは左足から入れます。」とのお話がありました。
狂言 内藤

江戸時代、袴に右足から入れるのは、切腹の時の作法とされていたそうです。
また、足袋を履く時も左足、右足の順となっています。
伝統芸能の世界には、日本の作法、考え方、慣習が多く受け継がれており、そこには日本人の心がこもっています。
塾生たちにも日本の作法・美しい姿をしっかり身に着けることで、そこに込められた日本人の心を受け継いでもらいたいですね。