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大賞 | 映画演劇 | 長谷川一夫 | 東宝歌舞伎50回の成果などをはじめ、長年にわたり老いを知らない日本の代表的スターとして、老若男女に広く迎えられる存在を続け、健全で華やかな舞台で万人に慰楽を与え、大衆演劇の位置を堅持した功績。またそのほか、映画はもとより、宝塚歌劇の演出など幅広い活躍は前記の通りである。 |
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優秀賞 | 演劇 | 坂東玉三郎 | 必ずしも名門ではないにもかかわらず、その魅力と芸魂により当代随一の人気役者となり、殊に新しい観客層を獲得・開拓しつつある。また歌舞伎はもとより新派狂言、現代劇と幅広い演劇活動を行って新しいタイプの女形として、今後の飛躍が期待される。 |
優秀賞 | 舞台音楽 | 杵屋栄左衛門 | 歌舞伎音楽の随師として右に出る人はいない。「歌舞伎音楽集成」を完成出版。なお今も随師として活躍、音楽担当者の範といえる。 |
優秀賞 | 歌謡芸能 | 原田直之 | 民謡を現代に普及振興させた功績は大であり、またシンフォニーとの結合を試み、民謡ミュージカル主演等で活躍している。 |
優秀賞 | 大衆芸能 | 小月冴子 | 長く松竹歌劇団のリーダーかつトップスターとして第一線に活躍し、特に近年SKDに対する一般の評価を一段と高めた功績。 |
特別賞 | 総合 | 宮城まり子 | 歌手、女優としての実績のほか、ねむの木学園の主宰者として恵まれぬ子供たちのために尽くし、かつ「ねむの木の詩」にはじまる一連の映画により世界に呼びかけた社会的功績が大きい。 |
特別賞 | 郷土芸能 | 岡本一寸平 | 江戸歌舞伎の流れを秋田にとどめた郷土芸能、いわゆる岡本新内を苦心して再興し、その指導・普及につとめた功績。 |
新人賞 | 歌謡芸能 | 松田聖子 | 華やかな資質に恵まれ、今後の努力により期待できる新人。 |
新人賞 | 歌謡芸能 | 竜鉄也 | 盲目の歌手が自ら作詞作曲した「奥飛騨慕情」が現在ヒットし、NHK、マスコミ等でも話題として取り上げられ、不自由な身体の人達に光明を与えた。 |
新人賞 | 大衆芸能 | 松村和子 | 民族芸能の味わいを歌謡曲の分野に導入した個性的新人。 |