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大賞 | 演劇 | 中村富十郎 | 貯えられた経験と的確な演技により、年間を通して、大役・初役を含めた活躍が顕著であり、「吉野山」の忠信、「國性爺」の和藤内は、大きな成果である。 |
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優秀賞 | 演劇 | 中村時蔵 | 早くから逸材として脚光を浴びてきたが、平成5年度は、「鏡山」の尾上、「毛谷村」のお園など大役を演じ、次代の立女役としての一歩を築き、芸にもコクがでてきたことは、高く評価される。 |
優秀賞 | 邦楽 | 堅田喜三久 | 邦楽・囃子界にあっては常に高いレベルの演奏・作調を続け、その国内国外における活躍は賞賛に価する。 |
優秀賞 | テレビ | 坂本靜春 | 市川猿翁の弟子からテレビ界に入り、NHKのテレビドラマの結髪師として37年、大河ドラマは第一作「花の生涯」から全作品を担当、NHKを中心に近年は民放の時代劇や舞台を担当する等、テレビ界の振興と発展に貢献しているところは、高く評価される。 |
優秀賞 | 児童音楽 | 音羽ゆりかご会 | 昭和8年の創立以来、初代会長・海沼実氏、二代目・須磨子氏、そして現在、美智子氏と三代にわたり60年間、日本人の心に残る童謡を唱い継ぎ、放送・テレビ実演にと活躍を続ける一方、アメリカ・オランダ等の海外公演をし、多数にわたり国際的な活動をしており、その功績は賞賛に値する。 |
特別賞 | 演劇 | 嵐徳三郎 | 「加賀見山」の岩藤、「九段目」のお石、「河庄」のお庄等に、長年関西の舞台で養った歌舞伎の女形としての実力を発揮し、また既に海外で絶賛された「王女メディア」の国内における上演で優れた成果をあげ、演劇界の振興と発展に貢献したことが高く評価される。 |
特別賞 | 演劇 | 菅原謙次 | 新派の重鎮としても主要な役どころで劇団を支え、演技に風格を増し、今後の演劇界においても模範となり、斯界の発展に貢献するところは高く評価される。 |
功労賞 | 演劇 | 小栗克介 | 岐阜県下の地芝居の保存と振興につとめ、自ら相生座を所有し、地芝居の衣裳なども収集、市川猿之助による蝋燭芝居を復元上演して人気を博す等、その真摯な取り組み方は大いに賞賛に価し、演劇界に尽くされた功績は高く評価される。 |
新人賞 | 演劇 | 市川笑三郎 | 二十一世紀歌舞伎組の一人としてそのグループで活躍すると共に、特に平成5年度は「四の切」の静御前をはじめ女形としての活躍が著しく目ざましい技量の伸長を示した。 |
新人賞 | 邦楽 | 鶴澤清介 | 「心中天網島~大和屋の段」「絵本太功記~妙心寺の段」などをはじめ、年間を通し、作品の的確な理解と節度ある表現力によってよくその曲趣を生かし、優れた演奏を行い着実な精進の跡を示した。 |
新人賞 | 歌謡芸能 | 長山洋子 | 平成5年度従来のポップスから演歌に路線を変え、「蜩」「海に降る雪」「なみだ酒」と連続ヒットを飛ばし、念願のNHK紅白歌合戦に初出場するなど、その活躍はめざましく今後の歌謡芸能の振興と発展のために期待は大きい。 |