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真剣なまなざし

梅雨入りし体調を崩しやすい時期ではありますが、今日も塾生たちは活き活きとお稽古に臨むことができました。日ごろの体調管理のたまものでもあり、また何名かは昨日の興奮が冷めやらなかったためでもあるのではないでしょうか。

塾生たちの多くは稽古日前日の17日土曜日に花柳輔太朗先生が演出をされ花柳輔瑞佳先生が振付をされた第一回日本舞踊未来座賽の公演を鑑賞しました。先生方のご厚意により鑑賞の機会を得ることが出来た塾生たちですが、古典と現代とが合わさった新鮮な作品に強い刺激を受けたようでした。舞台に立ちお客様の前で公演をすることに対しても多くのことを感じ取ることができたようでした。憧れをより強くし期待を増す塾生、その責任の重みを感じ緊張やプレッシャーを抱く塾生。思いは様々でも今まで以上にお稽古に真剣に向き合うことは皆共通しており、いい学びの機会となりました。

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鳴物では藤舎朱音先生に演奏中の所作も含めた本番を意識する内容をご指導していただきました。太鼓の撥や小鼓を唄のどこで構えるのか、しまうのか、姿勢の確認などを行い、一連の流れをもって何度も演奏をしました。通しで行うことで、これまでのお稽古の中で一番緊張感のある演奏ができていました。とはいうものの、まだまだばらつきも目立つ塾生たちです。「自分で間をとり、全員でそろえる。」朱音先生はお稽古の最後にとても大切なことを指導してくださいました。またお稽古後には塾生の変化についてお話をされていました。「タテの塾生のまなざしが力強く、自分の役に責任を持とうという姿勢がでてきている。」自分の芸と向き合い、真摯な態度でお稽古に臨む姿は美しく、周囲の塾生にも良い影響を与えています。「次は自分が」と成長していく塾生たちが楽しみですね。

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