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狂言一色

今日は6月14日(日)。本来でしたら「松尾塾伝統芸能狂言公演」の日でした。
この公演をひとつの目標として昨年の秋から稽古を積み重ねてきた塾生たち。
4月から稽古場が閉まっても「きっと公演は出来る」と信じ、ほとんどの塾生は、各家庭で自分のお役を繰り返し自主稽古してきました。みんな、さぞがっかりしたことと思います。
それでも、「来年こそは公演をするぞ!」と気持ちを切り替え、今日は狂言一色の稽古に励みました。
稽古は4名を1限ごとにスライドで行い、中村先生と内藤先生がそれぞれ2名ずつ指導する少人数体制で行いました。
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今回から小舞「掛川」「大原木」に挑戦することになった塾生。
先ずは謡(うたい)の稽古から始めましたが、マスクをつけての発声となるので、なかなか大きな声が先生に届きません。
何度も細かく先生にご指導いただきながら、時間をかけて調子を取り戻す場面もありました。
その後、小舞の稽古も行い、足・肘・目線の動き、扇の向きや使い方など、丁寧なご指導をいただきました。
はじめは、自信なさげに見えた塾生の姿も細かく姿を直していただくと、動きがひとまわり大きくなり、品格が出て別人のように感じました。
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今は、基礎の稽古。来年の公演では、今積み重ねている基礎が土台となることでしょう。
そして、今年の公演が中止になったことへの悔しさをバネに、大きく成長してくれることを願っています。