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煤払い ~正月事始め~

松尾塾伝統芸能では『稽古場』を神聖な場所として、裸足で床を歩かないなどのルールを定め、大事に使っています。

今年も残り2週間ですが、皆様のお家は大掃除を始められたでしょうか?旧暦の12月13日に、神社仏閣は一年の「煤払い(すすはらい)」をするそうです。また、「松迎え」といってお正月のお飾りに使う松を山に取りに行く日がこの日であったり、江戸時代の幕府は「正月事始め」として江戸城の大掃除もこの日に始めたらしいですね。松尾塾伝統芸能もそれに倣い、13日に近い稽古日(18日でした。8の末広がりを意味する縁起が良い日だそうです)の午後の時間を大掃除にあて、『稽古場』に日頃の感謝の心を込め、みんなで初めて大掃除をしました!

まずは動きやすい服に着替えて集合し、掃除係の保護者の方の説明を聞きました(松尾塾伝統芸能では、保護者の方がそれぞれに役割につき、裏方でご活躍いただいております)。

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始めは、自分の持ち物を片付けるロッカー掃除。雑巾でピカピカにします。

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そして、事前に割り振られた持ち場のお掃除を開始。「上から下へ」と、まず煤を払い、あらゆるところを磨きあげていきます。

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お母さん達は「意外に戦力になるので、驚きです。こんなに一生懸命やってくれるとは!お家での大掃除も頑張ってもらわなくっちゃ」と、塾生の働きぶりに感心していました。

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大掃除の後は、お正月の神様が稽古場に来てくださるように、お正月飾りを塾長先生とつけました。

玄関が2つあるので、一つ目は塾長先生が、二つ目は一番年長者のSちゃんに代表してつけてもらいました。

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松尾塾伝統芸能の母体となった松尾塾子供歌舞伎の初代塾長 松尾波儔江(はずえ)は「今の子供達に何時の間にか忘れられようとしている“古き日本人の心”を伝えたい」と松尾塾を始められました。

松尾塾伝統芸能は、芸や技だけを学ぶところではなく、日本の心を学ぶ場でもあるのです。