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時間の使い方

8月9日の公演まであと一月ほどありますが、通常の稽古は残すところ5回。公演前に先生方からご指導いただける時間は本当に僅かとなりました。この貴重な場面を最大限に学びの場とできるかどうかは塾生自身の一週間の過ごし方にかかっています。6月上旬と比べ、この一月だけでも見違えるほどに成長した塾生がいます。塾生全員が公演当日に向け、どこまで自分の芸を磨いていけるか期待が膨らみます。

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本日の長唄の稽古では布施田千郁先生から「末広狩」や「潮来」といった演目のご指導に加え、お三味線の点検の仕方をご指導していただきました。演奏家にとって常に楽器を最善の状態に保つことはとても大切なことです。特に今の季節は湿度が非常に高く楽器の状態を管理するのも難しいですが、公演をするにあたって自分でも確認ができるようにとのことでした。糸が真っ直ぐになっているかどうか、汚れてはいないか、根緒が緩んでしまっていないかなど見るべき点を実際に見せて下さいました。塾生達はあらためて、舞台の上で演奏させていただく者として、楽器を大切に扱い自分の手で管理していくことを学びました。

 

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狂言、日本舞踊、鳴物、長唄の全ての演目や作法で毎週新たな課題が挙がります。その日稽古場で先生方のご指導をどれほど吸収できていたか、翌週まで自宅でも繰り返し確認をしているか。稽古日以外にどれほど真剣に課題と向き合うことが出来ていたかで次回の仕上がりは変わってしまいます。8月9日の公演当日までの残された時間、芸に対して良い意味での「欲」を持って過ごしていってほしいものです。