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支えあうためには

先週より塾生全体での自主稽古をスタートしました。自主稽古は突然始まったものではありません。はじめは各々自宅で取り組んでいたのが、本稽古前のお稽古場を活用するようになり、そこへ加わる塾生も1人2人と自然と増えていき、塾生全体での取り組みへと発展しました。自宅での復習も自主稽古も保護者の方の支えがあってこそ成り立つものです。保護者が塾生の熱意を汲み取り、自然発生的に自主稽古という場ができたのは、松尾塾という集団が成長している証です。

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本日のお稽古では、他の人と合わせることについてご指導いただく場面が多くありました。鳴物の時間に藤舎千穂先生が「人の演奏を聴きながら自分の演奏を考えなさい」とご指導して下さいました。しかし太鼓も小鼓も塾生だけで演奏をしてみると、どんどんテンポが速くなり、ばらばらになってしまいました。また、大鼓の役を与えられた塾生は手で拍子をとろうとしましたが小鼓につられてしまいました。一人だけ違うリズムを打つことは難しいですが、大鼓が演奏を支え、引っ張っていかなければなりません。うまくできなかったため悔しい表情を浮かべていましたが、稽古時間後も納得がいくまで千穂先生にご指導を受けていました。「お稽古を繰り返ししていれば、絶対にできるようになります。」と千穂先生から励ましの言葉もいただきました。今悔しい思いをしているからこそ、努力を重ねることができます。その成果がでるまでお稽古を続け、実りある公演にしたいものです。

 

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今日お稽古をした連吟や日本舞踊、長唄でも、他の人と合わせることが大切です。そのためにはまず自分の役を完璧にできるようにしなくてはなりません。一人一人がしっかりとすることで全体が美しくなり、まとまりを作ることができます。人に頼るのではなく、自分の芸に自信を持った上で、他の人と合わせることができるよう、公演まで塾生たちの奮闘が続きます。

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