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指先を意識したお稽古

お稽古が始まって1ヶ月経ち、塾生たちは毎週のお稽古にだいぶ慣れてきたようです。
今日は狂言のお稽古はお休みです。「狂言やらないの~?」と寂しそうな言葉も聞こえましたが
「日本舞踊」に「長唄」「鳴物」と身につけることはたくさんあります。

今日のお稽古は、大まかな所作や流れを覚えるのではなく
指先まで意識した細かな点に注意してお稽古を行いました。

日本舞踊では「指先をしっかり伸ばして!」「指先を見て!」と
花柳輔瑞佳先生の声がどんどん飛びます。
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真剣に自分の指先をみつめて踊ります。
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指先まで意識して伸ばして踊ります。

鳴物では、調べ緒を持つ左手の動きと小鼓を打つ右手のタイミングが難しいのです。
右手のどの指で打つか、全部の指で打つのか、
打つ時に調べ緒の手は握るのか開くのか、手の動きは複雑です。
藤舎清穂先生の声に合わせて必死に身体で覚えます。
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打つことに必死で「イヤー」の掛け声を忘れたり、声が小さくなったり
先生のように綺麗な通る「ポン!」と響く音が出るのはまだまだ先になりそうです。

長唄の三味線では、左手の使い方を中心に指導していただきました。
「棹は鉛筆を握るように握って滑らせて」と東音塚原勝利先生がご指導くださると
スムーズに竿を持ち、弦を押えることができるようになりました。
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塾生たちにとって「鉛筆を握る」といった言葉がしっくりきたようです。
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弦は、爪と指先の肉の間で押えます。とても微妙な場所で、感覚で覚えるしかありません。
3本ある弦を押える左手、撥を持つ右手を同時に動かずのも決して簡単ではありません。
お稽古の曲は「さくら」です。皆よく知る曲なので、早く弾けるようになりたいですね。

お稽古はまだまだ始まったばかりです。
少しづつ、ゆっくりと丁寧に芸を身につけていきます。