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「集中」

「如月」、時は2月に入りました。松尾塾伝統芸能は毎回の朝礼で、塾長先生からお話しをいただきますが、2月の目標として「集中する」ということをお話しされました。

いよいよ半年後に第一回目の公演を控え、実際に発表する演目の稽古が始まりましたが、今までより難易度が上がってきています。一日の稽古の間、ずっと集中するということは大変なことですが、どの先生のお言葉も聞き漏らすことが出来ません。塾生達にとって「集中する」ことは今後の大きな課題なのです。

さて、塾生達は、9月の開塾から毎週、お母さんに助けてもらいながら自分で浴衣を着ることを続けてきましたが、未だきちんと着ることが出来る塾生は少なく、いつも稽古中に着崩れてしまいます。

そこで、今回の日本舞踊は、乱れた稽古着を自分で整えられるように、実践的な「着付け」の講習から始まりました。保護者の皆様にもご参加いただき、着付けのポイント、帯の締め方などを復習しました。

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「襟の部分に縫ってあるところ(※あとで調べたところ掛け襟というそうです)をまず合わせてください。ここを綺麗に合わせておけば、背中の縦のラインが真ん中になりますよ。」

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「帯の下の部分をきゅっと引っ張ると、うまく締められますよ。前で作った蝶々は右回りでまわしてください。」

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初めて自分で帯が締められた塾生は「一人で出来た!」ととても喜んでいました!塾長先生をはじめ、先生方はいつも素敵に和服を着こなされておられます。私達も普段から和服に親しみ、日本の文化が身近にある生活ができると良いですね。

続いて、2時間目は公演で踊る演目の初めての稽古でした。以前の「菊づくし」に出てきた振り付けと同じところもあるので、以前よりは慣れた感じで踊れているのですが、すり足で登場して踊るということは初めてでしたので、予想以上にとまどってしまった人もいました。「集中して」の言葉を先生方から何度も注意されてしまいました。

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第一回公演には、塾長先生が気持ちを込めて副題をつけておられます。それは、

「子供が挑む伝統芸能」

この副題には難易度の高い伝統芸能の技に、子供だからと手を抜かず、「本物を体得させるのが真の教育」という松尾塾伝統芸能のポリシーが入っています。子供用に本物は難しいからとアレンジしたものではなく、先生方が実際に舞台で上演される内容を目指すのです。

「子供が挑む伝統芸能」。まさに第一回公演にぴったりの副題です。怪我もなく、そして自分の楽器の故障もなく(これが実はとても大事です)、本番を迎えたいものです!

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